大阪市立大学は、明治13(1880)年11月15日に誕生した大阪商業講習所を源流としており、昭和3(1928)年には、わが国最古の市立の大学として大阪商科大学が誕生しました。大阪商業講習所は、五代友厚をはじめ当時の大阪財界有力者16名によって創設され、また、直接の前身である大阪商科大学への昇格は、当時の関大阪市長をはじめ、同窓生及び大阪市民の10年間に及ぶ熱心な昇格運動が結実し、実現したものです。このように、大阪市立大学の歴史は、大阪市民の自由闊達なエネルギーと、大阪市立大学を愛するすべての人々の熱意によって支えられてまいりました。
大学創設にあたり、当時の関大阪市長は「大学は都市とともに、都市は大学とともに」をモットーに掲げ、今日までの大阪市立大学発展の基盤を築き、その後、8学部大学院10研究科の陣容を誇る日本最大規模の公立大学にまで発展してまいりました。爾来、本学は優れた研究業績をあげるとともに、9万余名の人材を各界に送り出し、広く社会に貢献してまいりました。
そして、平成18(2006)年4月には公立大学法人が設置する大学となり新たな一歩を踏み出し、「都市型総合大学」として、自主性と自律性を最大限活かした教育・研究・地域貢献・医療に取り組んでおります。
本学がめざす大学の姿は、次のとおりです。
本学では、このような大学像の実現をめざし、永続的に安定した財政基盤の確立を図るため、従来より、授業料などの学生納付金や大阪市から拠出される運営費交付金に加え、国からの科学研究費補助金や民間からの受託研究費など、さまざまな形での競争的資金の獲得に全学をあげて取り組んでまいりました。しかしながら、昨今の厳しい経済状況のもと、今日大学に求められる様々な社会的要求に的確に応えていくためには、これまで以上に多様で持続的な資金調達が必要となってまいりました。
そこで、平成22(2010)年11月に本学の原点であります「大阪商業講習所」の開所から130周年を迎えるのを機に、広く学内外の皆様からの御支援を仰ぎ、新たに基金(大阪市立大学はばたけ夢基金)を設立し、その運用益を原資として、末永く、未来にはばたく人材の育成やより高度な研究の推進とその成果の社会への還元に活用していくことといたしました。今後とも、全教職員一人ひとりがその重責を自覚し、大学像実現のために全力を傾注する所存であります。
大阪市立大学が遥か未来にわたって学生・卒業生・市民の皆様に愛され、夢のある魅力ある大学であり続けるために、何卒本基金の趣旨に御理解と御賛同を賜りますようお願い申し上げます。
平成22年4月1日