低利用食料資源の食品栄養学

(研究分野: 食品機能科学 )
生活科学研究科 教授 小西洋太郎
2005.10.06

世界の食料問題を考える上で、重要な課題の一つと考えられる低利用食料資源の開発を研究されている生活科学研究科・教授の小西洋太郎先生にお話を伺いました。

プロフィール

1978年
徳島大学大学院栄養学研究科博士課程単位取得退学
1988年
大阪市立大学生活科学部助手
1991年
大阪市立大学生活科学部助教授
2004年
大阪市立大学大学院生活科学研究科教授

専 門

低利用食料資源の食品化学的研究

先生の研究歴をお聞かせ下さい。

大学院、助手時代やベルギー留学中に学んだ生化学・栄養学を食品機能科学の分野に活かしています。
現在は、アマランス、キノア等の低利用食料資源の開発研究を行っています。

今のテーマに取り組まれた理由をお聞かせ下さい。

世界には、私たちの祖先がつくったにもかかわらず、忘れ去られた作物が数多くあります。このような作物を再評価し、研究開発することは、世界の食糧確保の取り組みの一つです。いわゆる生物の多様性を重視する農業です。
農業の基盤を拡大し、食生活を豊かにするために、眠っている有用な食料資源の開発は重要課題と考え、食品・栄養学的立場から研究に取り組んでいます。

今後の研究展開に対する抱負をお聞かせ下さい。

他の分野の人々(農学、栄養学、食品学、調理・加工学、医薬学等)と連帯して、新食材(アマランス、キノア)の有用性を社会にアピールしたいと思っています。その活動の一つとして私が研究会の会長をしております「日本アマランス・キノア研究会」主催で1997年以来毎年1回シンポジウムを開催しております。(2005年は9月に大阪市立大学にて開催しました。)

産学官連携についての考えをお聞かせ下さい。


この研究テーマの性格上、例えば、新しい商品の単なる開発に留まってしまうようでは、それ以上の将来は見えてこない。あまり目先にとらわれず、未利用・低利用資源の農業・食料問題における位置づけと重要性を認識することが大切だと思います。
そのためには産学官の研究者はもちろん、消費者の後押しも必要でしょう。いずれ産学官連携の大きなプロジェクトが出来ればと考えております。

インタビューを終えて

小西先生の研究成果は今後産学官の連携により、広く世の中へアピールし、特長のある食糧資源として活用されるものと期待します。

産学連携コーディネーター 竹本 敏夫