大阪市立大学大学史資料室は、『大阪市立大学百年史』(部局編・1983年、全学編・1987年、全2巻・4冊)の編纂に際して集められた資料の保存と活用、さらに今後の大学史編集に備えるため、継続的な資料収集を行うことを目的として設置されました。1988年に発足した大阪市立大学史料室を改組し、1991年にスタートしています。
大阪市立大学は、その源流は1880年設立の大阪商業講習所にたどりつきます。その後、1928年、当時の大阪市長・関一の尽力で大阪商科大学に昇格・発展し、戦後は、1949年に、大阪市立都島工業専門学校、大阪市立女子専門学校と合流して、新制の大阪市立大学が誕生します。1955年には、大阪市立医科大学が合流して医学部となり、現在では、8学部9研究科を擁する総合大学に発展しています。
本学の歴史は、大都市・大阪の歴史と深く結びついています。大学史資料室および学術情報総合センターなど、本学が所蔵する資料は、都市・大阪の研究のため貴重な資料群をなしているといえます。また、最近、資料室と学情センターが協力し、恒藤恭や末川博の関係資料の受け入れ、整備が進みました。関西の知識人に関する資料としても貴重なものです。現在、運営管理体制の問題などから十分な利用体制が整っているわけではありませんが、資料の利用希望には可能な限り応じていますので、大いに所蔵の資料を活用してください。
本学では、現在、創立125周年である2005(平成17)年を記念して、「大阪市立大学125年史」の編集を進めてきましたが、2007年3月にその成果が刊行されました。最近25年間を対象とする本編『大阪市立大学の101~125年 ー第2世紀への出発 1981~2005年ー』(A4版545頁)と、小冊子『大阪市立大学の125年 ー1880~2005年ー』(A5版179頁)です。大学史資料室長が125年史編集室長を兼ね、資料室はその編集室となりました。「125年史」は、つぎの本格的年史への中間的年史と位置づけられていますが、『百年史』以後の大学の変貌を記録し、資料の収集・保存をおこなうことにより、大学改革の歴史的意味を明らかにする役割もあります。大学が知の殿堂として機能するためには、自らの知の蓄積を有効に利用することが不可欠です。大学史資料室は、本学のアイデンティティーの形成にも寄与したいと考えています。
大学史資料室長 大島 真理夫 (経済学研究科 教授)