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第9回 高校化学グランドコンテストが開催されました

第9回高校化学グランドコンテスト」の開催にあたって、本学の西澤良記学長よりご挨拶がありました。

【開催にあたって】

高校化学グランドコンテストは化学に特化した唯一無二のコンテストとして2004年に始まり、本年で9回目を迎えました。第7回、そして昨年の第8回は大阪府立大学のキャンパスで開催され、多くの学生の皆さんの素晴らしい研究成果を拝聴することができました。
今回の第9回は、これまでで最大の44校から、59課題の応募がありました。発表件数、参加校数は年々右肩上がりで増えており、全国の高等学校、高等専門学校からの化学研究に対する熱い思いを受け止めるコンテストの主催者としての責任を強く感じております。
第9回の大きな特徴は初出場の学校が14校と、全出場の実に3割を占めていることです。さらに、初出場の高校が最終選考会の口頭発表に3件も選ばれました。第9回の高校化学グランドコンテストは「化学の甲子園」と呼ばれるのに相応しい、これまでにないコンテストになると期待しております。
本学大学院医学研究科を修了された山中伸弥 京都大学教授が本年のノーベル生理学・医学賞を受賞されましたことは皆様よく御存じのことと思います。すでにお気づきの方もおられるとは思いますが、この学術情報総合センターの1Fのロビーに山中先生が学術誌として初めて書かれた論文を展示いたしております。
犬を用いた実験で、薬剤で血圧が上がると予測して行ったところ、まったく逆の結果でき、その折の困惑と恩師にあたる三浦克之教授の「それは新しい発見や」という劇的な場面、そして、山中先生が研究の面白さを初めて実感したといわれている論文です。
本日午前中にありましたポスター発表でも、皆さんが多数の参加者と密接に議論できる、きわめて貴重なチャンスで、その議論の中からまた新しい考えが生まれるといった経験を感じられた方もおられるだろうと思います。
というのは、研究者の世界においても、斬新なアイデアや研究の突破口はこれらの熱い議論の中で生まれることが多々あるからです。
また、これから始まる口頭発表では、成し遂げられてきた実験とは別に、本日に至るまでのチーム全員での精一杯の準備中に、きっと多くの工夫や思考が生れてきたのだろうと思います。
これから最終選考会に臨まれる皆さんには、はっきりとした研究の意義、明瞭な実験結果、そして独自の解釈や研究の明るい将来展望を存分に披露して頂きたいと思います。
そして会場の参加者の皆さんには、これからの発表を注意深く聞き、自分だったらどうするか、どう解釈するか、そしてこの研究の将来展望をどう描くかを考えながら参加していただきたいと思います。
どのような課題も、自分のものとして考え、思索し、結論を導く、この思考プロセスを鍛えることが、皆さんの研究や学業の糧となります。一つの研究課題に固執することなく、このコンテストをつうじて大きく視野を広げていただけることを期待します。

最後になりましたが、文部科学省をはじめ多数のご後援、そして(社)日本化学工業協会、パナソニック株式会社をはじめとする多数の御協賛を得ましたこと御礼申し上げ、第9回高校化学グランドコンテストの開会の挨拶にいたします。

グラコン西澤学長

第9回高校化学グランドコンテストHPはこちら