公立大学法人大阪市立大学
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2014(平成26)年度入学式 式辞 “信念を持てば道は開ける”

2014(平成26)年度入学式 式辞桜花爛漫、本日の晴れやかな日に、平成26年度大阪市立大学入学式に出席された学部学生、大学院学生の諸君、ご入学おめでとうございます。
本学は皆様のご入学を心より喜びをもってお迎えいたしたいと思います。
そして、この日を長年にわたり、物心両面に亘り支え、心待ちにしてこられたご家族の皆さま、本当にご入学おめでとうございます。
ご多忙にもかかわらずご出席いただいた関係各位のご臨席を賜り、このように平成26年度の入学式を挙行できますことは、本学にとりまして誇らしく、大きな喜びであります。

さて、本日から皆様を迎えるにあたって、本学の歴史について少しお話をしたいと思います。
大阪市立大学は今年で創立134年を迎える長い歴史と伝統を持ち、市立の大学としては我が国で最も歴史が古く、規模も公立大学としては最も大きな総合大学です。
その淵源は大阪商業講習所の開所に遡ることができます。1880年(明治13年)、明治維新からわずか10年余りの時代に、当時の「大阪財界のリーダー」であった五代友厚が、当時の大阪人の熱い世論、「我が国の商業の中心として栄えている大阪に商法学校をという世論」を支持し、商業講習所創立の中心的役割を果たしました。
その後、大阪市の誕生によって市に移管され、1928年(昭和3年)に大阪商科大学に昇格いたしました。
大学に昇格したこの当時、市長・関一は開設にあたって「市立商科大学の前途に望む」と題する一文を草し、商大設立の意義と理念を述べました。そこでは、
・大学を大都市に必要な精神文化の中心的機関
・市民生活に密着した大学、すなわち、国立大学の「コッピー」ではない大学
・「大都市・大阪を背景とした学問の創造」を大学の任務としたことです。
関一によって示された大阪商科大学の理念は、現在でも輝きを失うことなく、現在の本学の理念として継承され、教育・研究・社会貢献のあり方を方向づけております。
そして、戦後、学制改革により、1949年(昭和24年)に新制大阪市立大学となり、昭和30年には、大阪市立医科大学を併合して、現在の8学部、大学院10研究科をもつに至っています。

本学は、2006年に法人化をし、一昨年の2012年4月から新たな6年間の第二期中期目標・中期計画が始まっています。その中で、大学の普遍的使命である真理の探究を前提として、重点戦略を3つ挙げております。
・都市科学分野の研究促進とシンクタンク機能の充実
・高度専門職をめざす社会人の育成
・国際力の強化
このことにより、「本学が都市大阪の知的インフラとして、総合大学である多様性を強みとして、高度の専門性とグローバルで幅広い視野を有し、都市大阪の成長や社会の発展に貢献する有為な人材を育成」するという目標を掲げてきています。

2014(平成26)年度入学式 式辞「都市科学の展開」ということでは、昨年の6月に2号館の東側に、大阪市からの多大の助成をいただいて人工光合成研究センターを開所することができました。また、7月にはグランフロント大阪のC館9Fの「ナレッジキャピタル」に「大阪市立大学健康科学イノベーションセンター」を開所させていただきました。さらに、この4月10日にはあべのハルカス超高層複合ビルの21階に予防医学・検診センター「大阪市立大学医学部付属病院先端予防医学検診部クリニック MedCity 21」開設することにしております。
大阪市立大学は、皆様と一緒に大学としてさらに成長し、信頼される大阪の知的拠点として、今後とも躍進していきたいと考えております。

南海電鉄株式会社の元会長・社長であり、本学の前身である大阪商科大学の大先輩で、同窓会会長でもあった吉村茂夫氏がおられました。すでに故人になられておられますが、吉村氏の実業界での生き様から生まれた有名な言葉を残しておられますので、皆様にご披露して、お話を終えたいと思います。
「信念を持てば道は開ける」
これは「信念の魔術」とも言われております。
物事を否定的に考えるな。物事に直面したとき、逃げ口上を言う否定人間ではなく、
何とかできると信じる肯定人間になれ」ということです。
吉村氏の言葉でいえば、
こうした信念を持てば、かならず魔術が生まれるのであります。
何事もこれは出来ないんだ、難しい問題があるのだと、先ず頭に浮かべることでは何事も前には進まない。
これはやれるんだとこう思うことによって、道は開けてくるものであります。
吉村氏はそのように言われております。
社会、世界は急激に、あるいは過激に変化し、変容してきています。また、恐ろしいほどの、そして予測すらできない災害も襲ってきます。グローバルな生き方にも直面します。そのような時代に「信念を持てば道は開ける」と言う生き方は、主体性をもって歩むとも言えますが、今の皆様には大変に難しいように見えるかも知れません。しかし、この言葉はきっと将来に皆様に一つの力を与えくれるように思います。
「信念を持てば道は開ける」です。

ご入学のこの日に際し、有意義で可能性の広がる学生生活、研究生活を、本学で、本日よりスタートされますことを祈念し、わたくしどもの心からの歓迎の意を表して、皆様への祝辞とさせていただきます。
本日は、本当におめでとうございます。

大阪市立大学長 西澤良記