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生活科学部居住環境学科

生活科学部 居住環境学科の 3 ポリシーと学修マップ

学位授与の方針 (ディプロマ・ポリシー)

本学科は、住居学・建築学分野の基礎的で広範な知識、能力を身につけ、住宅・建築産業のなかで、生活者の視点をもって活躍する技術者の育成を目標とし、所定の単位を取得することにより、以下のような要件を身につけた学生に、学士学位を授与する。 

A. 人間生活と社会、文化、環境と健康に関する総合的理解と、バランスのとれた判断力

B. 住宅・環境・建築技術者に必要な自然科学や情報技術の知識・理解力

C. 居住生活・居住空間に関する幅広くて深い理解と高度な計画能力

D. 住宅、建築、地域環境の技術、及び関連分野の技術に関する知識と応用能力

E. 快適で美的な空間を設計しデザインするための創造的能力と、それらを伝達するための製図・模型作成技能

F. 居住空間・環境における課題を発見し、与条件のもとで企画・立案・実行を行う実践的能力

 

G. 共同作業や実務に役立つ論理的プレゼンテーション能力と、他者と協調して行動し、リーダーシップを取ることができるコミュニケーション能力 

教育課程編成・実施の方針 (カリキュラム・ポリシー)※学修マップ 

 本学科では、4年間の学士課程によって、今日の技術者に求められる以下15の基礎的素養から各種の専門的な知識・技術を学ぶと共に、それらを総合して、6. 総合的なデザイン力を修得し、主体的に課題解決に向けて取り組む力、またそのために不可欠となるプレゼンテーション、及びコミュニケーション力といった技能を身に付ける。学ぶべき専門知識には、身の回りの生活用具やインテリアから、住宅、建築、居住地(地域)、都市に至る多様なレベルでの計画、設計、管理に関する理論と技術の学修が含まれる。

1. 基礎的素養(主としてディプロマ・ポリシーA、Bに対応)

人が居住することの意味を考え、まず人間とは何かを考えるための基礎的素養を身につける。人間とは何かを考える上での手がかりとなる哲学、倫理学、心理学、文学、社会学、経済学、法学などの基礎的知識を学ぶ。さらに美しい空間や物をつくるために必要な美学・心理学などを学ぶと共に、各種実習などを通して美的感性 (センス) を磨く。統合的な学習経験を積み、創造的思考力を身につけるために、教養科目、及び基礎科目を配置する。

2. 住む人・使う人の視点から考える(主としてディプロマ・ポリシーCに対応)

住む人、使う人の立場に立ち、人の生活、住み方や行動、動作、心理・生理などの特性を学ぶ。その理解を基に、都市空間や居住地(地域)、住居などの居住環境に対する要求を把握し、さらにその要求を居住環境の設計・計画に反映させる技術を習得する。居住環境に対する要求を把握するには、生活実態への深い理解と調査研究の裏付けが必要であると共に、居住環境の歴史、文化についての理解が必要である。これらは現代人の諸要求を考える手がかりになり、将来を展望するのに役立つ。これらの知識・技術を修得するために主として計画系の専門科目を配置する。専門知識を問う一般的な試験に加え、問題意識、論理的な展開を測る論述試験、レポートによって、学修成果を評価する。

3. 居住環境をめぐる社会の制度や仕組み(主としてディプロマ・ポリシーCに対応)

都市空間や居住地(地域)、住居などの居住環境の計画や管理に関わる制度や仕組みについて学ぶ。都市社会には、人々が共同で生活していくための種々の制度や仕組みがあり、住宅・建物はそれらの存在を前提につくられ、その影響を強く受けている。良好な住まいを確保できないなどの住宅問題に対し、その問題の特質や発生するメカニズムを理解する実践的姿勢と共に、その改善に必要な制度や施策を立案できる計画技術を修得する。これらの知識・技術を修得するために、法規や制度に関わる専門科目を配置する。専門知識を問う一般的な試験に加え、法規集を使いこなす技能を測る試験、即日設計の中で適法性をチェックする試験によって、学修成果を評価する。

4. 安全性・快適性のための知識・技術・実践的技能(主としてディプロマ・ポリシーDに対応)

住宅や建物における構造の安全性や快適性について学ぶ。構造の安全性を確保するための適切で実践的な構法・構造計画や、その基礎にある構造力学や各種の構造学を学ぶ。また居住環境の快適性を確保するには、風通しをよくするために窓をどうとるかという問題や、窓が多すぎて冬に内部の熱が外へ逃げてしまうといった問題、さらに冷暖房設備で人工的に調節する方法など、温熱環境・空気環境・光環境などに関する問題を総合的かつ実践的に解決する必要があり、それらの基礎となる環境工学と設備工学を学ぶ。これらの知識・技術・実践的技能を修得するために、建築構造・環境に関わる専門科目を配置する。専門知識と計算力を問う一般的な試験、及びその意味を体感する実験によって学修成果を評価する。

5. 環境・建築材料に関わる知識・技術・実践的技能(主としてディプロマ・ポリシーDに対応)

住宅・建物の構築に関わる環境・建築材料について学ぶ。建物の安全性と密接に関係している材料強度などの物理的特性、シックハウス症候群や室内環境の汚染に関係する接着剤や塗料などの化学的特性を理解する。さらに木質資源材料に代表されるような、製造から廃棄に至るまでの二酸化炭素排出量が小さく、持続的再生産が可能なエコマテリアルに関する知識や、建築材料がいかにして地球温暖化や廃棄物処理などと関わっているかなどの地球環境問題に対する造詣を深める。これらの知識・技術・実践的技能を修得するために、建築材料、施工に関わる専門科目を配置する。専門知識と計算力を問う一般的な試験、及びその意味を体感する実験によって学修成果を評価する。

6. 総合的なデザイン力・実践的技能(主としてディプロマ・ポリシーE、F、Gに対応)

空間や物づくりのための総合的なデザイン力を修得する。新たな居住環境を提案・創造するためには、今までにない発想を生み出す企画力・提案力・構想力・創造力が要求されると共に、自分独自で新たな計画・デザインをつくりあげるというチャレンジ精神が不可欠である。さらにその提案をどう図面化するかという表現能力・実践的技能も必要で、見栄えのよい図面だけでなく、図面表示のルールに則って正しく表記する精緻で細やかな表現技術も要求される。これらの創造的デザイン力、及び実践的な技能を修得するために、設計製図、デザイン演習・居住地(地域)を対象としたフィールドワーク演習を配置する。個人または集団による作業によって作成する作品とそのプレゼンテーションによって、学修成果を評価する。

 

 

◆学修マップ(画像を選択すると拡大します)居住環境学科学習マップ

入学者受入れの方針 (アドミッション・ポリシー)

 

本学科は、新たな居住環境の創造・管理に積極的に取り組む意欲にあふれた人を求める。具体的には、次のような目的意識や勉学意欲を備えた人を受入れる。

(1) 住む人、使う人の立場に立って居住環境に対する諸要求を把握し、その実現を目指す人

(2) 居住環境を取り巻く社会問題・環境問題を思考し、主体的にその解決を目指す人

(3) 図面を書き、模型をつくるという創作・表現活動に積極的に取り組む人

(4) いろいろな立場や考え方の人と協力・協働しながら、適切な判断を行い、ものごとを進めようとする人

(5) 大学内外で居住環境に関する知識を積極的に学習する人

(6) 文科系科目以外の数学、物理学、化学などの学習に積極的に取り組む人

(7) 卒業後、大学院修士課程に進学し、さらに高度な「専門的職業人」を目指す人


(1)は、居住環境学科の教育理念に基づく一番重要な点である。

(2)(4)については、必ずしも全部を入学時点で満たしている必要はなく、入学後の自学自習によって獲得できる。

(7)については、必ずしも全員が満たしている必要はない。

一般入試においては、基礎的学力を大学入試センター試験の成績にて判定し、居住環境に関する知識を学習する上で不可欠な数学力、及び英語力を個別学力試験にて判定する。

推薦入試においては、居住環境を学ぶ上で必要な基礎的学力を大学入試センター試験の成績にて判定し、志望理由書で居住環境に関する知識、思考力、判断力、表現力を判定する。さらに、口述試験において主体性、多様性、協働性を判定する。

新入生向けカリキュラム紹介メッセージ

居住環境学科の最大の魅力は、文化・芸術から技術・設計まで幅広いジャンルを網羅した文科系、理科系をこえた多彩な講義メニューがあります。 住環境調査や生活調査などのフィールドワーク、デザインのセンスを磨く制作実習、新しい技術を研究・開発する実験、そしてオリジナリティーのあるユニークな空間を創造する演習・製図など…。豊富なメニューに加え、その密度の濃さも本学科の大きな特長です。少人数制による講義・演習・ゼミ指導により、一人ひとりの成長をしっかりと見つめていきます。こうして、さまざまな方向から能力を開発し、自分に最も適した専門分野を、自然な形で選択することができます。特に、理論や技術だけでなく、デザインや創造性も重視しているので理科系、文科系という従来の学問の枠をこえて、誰にでも可能性が見つけられる、開かれた学科といえます。

資格としては、工学部建築学科と同様、最短距離で卒業と同時に 2 級建築士の受験資格が、卒業後実務経験 2 年で 1 級建築士の受験資格、インテリアプランナーの登録資格 (建築士取得後は直ちに) が得られます。また、所定の単位を習得すれば、中学校および高等学校の教員免許 (家庭科) も取得できます。また、大学院へ進学してさらに上級の技術者、研究者をめざす道も開かれています。