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医学部医学科

医学部医学科3ポリシーと新入生へのメッセージ

学位授与の方針 (ディプロマ・ポリシー)

医学部学舎玄関前には三女神像が並んでいます。この女神像は「智・仁・勇」の三つの基本理念を示しています。すなわち、本を抱く「智」の女神のように医学に対する旺盛な向学心を持ち、薬壷を持つ「仁」の女神のように人への尊厳を有し、月桂樹を手にする「勇」の女神のように医療を実践するための決断の勇気を持つ医療人を育成することが、本学の使命です。

この「智・仁・勇」を有する医療人を育成するという使命を果たすために、大阪市立大学医学部卒業時に獲得すべき実践的能力を、以下の通りコンピテンスとして定めました。このコンピテンスを修得するものに、学士の学位が授与されます。

大阪市立大学医学部医学科コンピテンス
プロフェッショナリズム     (智、仁、勇)
コミュニケーション力      (智、仁、勇)
医学および関連領域の知識 (智)
基本的総合診療能力 (智、仁、勇)
科学的探究心 (智)
教育マインド (仁)
グローバルシンキング (智、仁)
大阪住民の幸福と発展への貢献力 (智、仁、勇)

教育課程編成・実施の方針 (カリキュラム・ポリシー)

ディプロマ・ポリシーで定めたコンピテンスを獲得するために、医学部医学科では全学共通教育・基礎医学教育(主に1~3年生)、社会医学教育ならびに臨床医学教育(主に4~6年生)を行っています。将来、「智、仁、勇」を備えた医師になることを自覚させるために、入学後早期から、医療現場に触れさせる機会を創出しています(早期臨床実習)。

4~6年生にはClinical Clerkship(CC)を実施し、学生が医療チームの一員として実際の診療に参加し、より実践的な臨床能力を身に付け、科学的思考に基づいた判断力・問題解決能力を備えた医師を育成する事を目的としています。

(全学共通教育)

全学共通教育は将来、社会人として役立つ素養を身につける(プロフェッショナリズム【智、仁、勇】)とともに、専門教育に対応できる下地を 学ぶものと位置付けています。

 (基礎医学教育)

基礎医学では、まず人体の構造と機能のしくみを分子レベルから個体レベルまで総合的に学びます。次に病気の概念、本態やその機序を系統的に学習します(医学および関連領域の知識【智】)。また、細菌、ウイルス、医動物などの病原性、その感染機序、ならびに生体の免疫機構を学び、さらに薬物療法の基礎を学びます(医学および関連領域の知識【智】)。

(社会医学教育)

社会医学では、健康事象の地域的・経年的分布、生活環境要因の健康への影響、地域・国・世界の保健システムとその役割(グローバルシンキング【智、仁】)、および法的問題と関わる心身の変化、反応、病的現象や障害などを学習します(医学および関連領域の知識【智】)。さらに将来、医師として必要な幅広い知識と教養を身につけます(プロフェッショナリズム【智、仁、勇】)。

修業実習は3年生の終わりの6週間、基礎・社会医学系教室や研究室に学生を配属して実施され、教員の指導のもとに、特定のテーマについて学生が自ら研究します(科学的探究心【智】)。

(臨床医学教育)

臨床系の臓器別講義は4年生から始まります(医学および関連領域の知識【智】)。その後、臨床実習に必要とされる技能を学習し(基本的総合診療能力【智、仁、勇】)、共用試験CBT(知識を問う試験)、及びOSCE(態度、技能を問う試験)を受験します。

試験合格後、外来臨床実習(外来型CC)に進みます(コミュニケーション力【智、仁、勇】)。5年生では、全ての診療科を5つのユニットに分け、ローテートする参加型臨床実習(ユニット型CC)を行います(基本的総合診療能力【智、仁、勇】)。ユニット型CCでは、臨床研修医になった時に、少しでも臨床を円滑に実践できるように講義時間を最小限に留めて、実習時間を増やしています(コミュニケーション力【智、仁、勇】)。

6年生になると、さらに幅広い臨床技能を修得し、医療現場での経験を充実させるために、医学部附属病院、ならびに教育関連病院での選択型CCがあります(大阪住民の幸福と発展への貢献力【智、仁、勇】)。選択型CCは前期6週間、後期6週間の2回実施しています。選択型CCを海外の病院で受ける事もできます(グローバルシンキング【智、仁】)。選択型CCにおける教育関連病院および診療科の選択と調整に関しては、学生の自主性を尊重しています(プロフェッショナリズム【智、仁、勇】)。

本学では、「智・仁・勇」を有する医療人となりえる素地を持った人材を求めています。自ら学習課題を設定し、その課題に向かって勉学に励める人の入学を希望します。

 <入学者選抜の基本方針> 

【一般入試(前期日程のみ)】

大学入試センター試験で、高等学校教育段階においてめざす基礎学力を、個別学力検査では、医学科の学修に十分対応できる知識に基づいた思考力・判断力、表現力を確認します。さらに、個別面接を行い、「智・仁・勇」を有する医療人になりうる資質についても確認します。

新入生向けカリキュラム紹介メッセージ

本学では、いち早く、基礎系・臨床系をシームレスなチュートリアル形式とし、また、低学年から医療現場に触れさせるため、1~3年生に早期臨床実習を実施しています。高学年では参加型臨床実習(CC)に力を入れ、6年生には選択型CCとして、国内のみならず海外の連携病院でのCCを推進し、希望者には海外の連携病院を積極的に紹介しています。

学生主導で2000年(平成12年)に創設された国際交換学生サークルISAOは、本学部の目指す“世界力”に共鳴した学生の意欲を象徴するものです。

また、公立大学の先陣を切って医学教育学講座が設置され(2004年)、卒後臨床研修センターおよびスキルスシミュレーションセンター(SSC)を運営するとともに、総合診療センターで臨床教育の実践を行っています。とくにSSCは、充実した設備とスタッフを有し、医療手技等の修練の場を若手に提供する類まれな施設として、内外で高い評価を得ており、卒前・卒後の実習・講習にも多用されています。

最後に、皆さんに理解しておいて欲しいことがあります。医学科では専門教育が始まる1年生から大変な勉強量をこなさなければならないということです。しかも5年生進級前には全国共通の試験を受けなければなりませんし、当然卒業時には国家試験が待っています。学位プログラムを履修していく上で、これらに十分耐えられるような知力・体力はもちろん、それに加えて精神力を身につけていくことが、非常に大切な要素であることをぜひ理解しておいて下さい。

3ポリシー制定:平成25年10月25日 教授会承認

改訂:平成29年 3月 6日 教授会承認