公立大学法人大阪市立大学
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医学部医学科

医学部 医学科の 3 ポリシーと学修マップ

学位授与指針 (ディプロマポリシー)

本学では、専門教育における科目を全て必修としています。従って、学生には、各年次の科目を確実に修得する必要が求められます。これら専門教育科目には、大きく分けて基礎医学と臨床医学があり、これらをバランスよく修得する事を学生に課しています。因みに、基礎医学については、早期年次 (主に 2、3 年次) に実施し、臨床医学については、後期年次 (4 ~ 6 年次) に実施しています。

本学では、卒業要件として BSL (臨床実習) を修了している事を求めています。そもそも本学では、初年次より、学生に医療の現場に触れさせる機会を創出する為、早期臨床実習を実施し、早期からの医師の育成に注力しています。また、5 ~ 6 年次に BSL (臨床実習) を実施していますが、本学の BSL ではクリニカルクラークシップ (臨床参加型実習) を導入し、学生が医療チームの一員として実際の診療に参加し、より実践的な臨床能力を身に付け、科学的思考に基づいた判断力・問題解決能力を備えた医師を育成する事を目的としています。

以上の学士課程教育を通じて、本学では以下の全ての能力を獲得した者に、学士の学位を授与するものとしています。

  1. 人を分け隔てなく、温かく受け入れる心を持つこと
  2. 最新の基礎・臨床医学をバランスよく修得し、実践する能力を持つこと
  3. 科学的思考に基づいた判断力・問題解決能力を備えること
  4. 国際的視野を持ち、人類に貢献する高い志を持つこと
  5. 地域の健康保健医療ニーズにこたえうること

医学部は 1944 年 4 月に設立された大阪市立医学専門学校から始まり、大阪市立医科大学を経て、大阪市立大学医学部となり、現在大阪市にある唯一の大学医学部です。最近の医学医療のめざましい進歩に対応するために、阿倍野キャンパスの整備・充実が行われ、1998 年の新学舎の完成とともに、医学部の専門教育に対する施設、設備が一新され、特に従来からの基礎医学部門に関連した実習設備などは、全国でトップレベルに達しています。

本学学舎玄関前には三女神像が並んでいます。これら女神像は「智・仁・勇」の三つの基本理念を示しています。本学では、これらの基本理念を尊重する学生を受け入れます。即ち、本を抱く「智」の女神のように医学に対する旺盛な向学心を持ち、薬壷を持つ「仁」の女神のように人への尊厳を有し、月桂樹を手にする「勇」の女神のように医療を実践するための決断の勇気を持つ人材を求めています。自ら学習課題を設定し、その課題に向かって勉学に励める人の入学を希望します。

教育課程編成方針 (カリキュラムポリシー)と学修マップ

全学共通教育・基礎医学教育・社会医学教育・臨床医学教育を学修マップに従って行います。

全学共通教育

全学共通教育は将来、社会人として役立つ素養を身につけるとともに、専門教育に対応できる下地を学ぶものと位置付けています。

基礎・社会医学教育

基礎医学では、まず人体の構造と機能のしくみを分子レベルから個体レベルまで総合的に学びます。次に病気の概念、本態やその機序を系統的に学習します。また、細菌、ウイルス、医動物などの病原性、その感染機序、ならびに生体の免疫機構を学び、さらに薬物療法の基礎を学びます。

社会医学では、健康事象の地域的・経年的分布、生活環境要因の健康への影響、地域・国・世界の保健システムとその役割、および法的問題と関わる心身の変化、反応、病的現象や障害などを学習します。さらに将来、医師として必要な幅広い知識と教養を身につけます。

修業実習は 3 回生の終わりの 6 週間、基礎・社会医学系教室や研究室に学生を配属して実施され、教員の指導のもとに、特定のテーマについて学生が自ら研究します。

臨床医学教育

臨床系の臓器別講義は 4 回生から始まります。4 回生の終わりには 5 回生からの診療参加型の臨床実習に備え、臨床実習入門や客観的臨床能力試験 (OSCE) を行います。また、医学全科の最低限の知識をチェックする為、CBT (Computer Based Testing) も実施しています。5 回生では、全ての診療科をローテートする臨床実習 (BSL;BSLとは Bed Side Learning の略) を行います。BSL では、臨床研修医になった時に、少しでも臨床を円滑に実践できるように講義時間を最小限に留めて、実習時間を増やしています。6 回生になると、さらに幅広い臨床技能を修得し、医療現場での経験を充実させるために、医学部付属病院、並びに教育関連病院での臨床実習 (選択 BSL) があります。選択 BSL は前期 6 週間、後期 6 週間の 2 回実施しています。選択 BSL を海外の病院で受ける事も出来ます。選択 BSL における教育関連病院および診療科の選択と調整に関しては、学生の自主性を尊重しています。

医学部医学科学習マップ

新入生向けカリキュラム紹介メッセージ

本学では、いち早く、基礎系・臨床系をシームレスなチュートリアル形式とし、また、低学年から臨床に触れさせるため、1 ~ 3 回生に病棟・外来での早期臨床実習を実施しています。高学年では臨床実習 (BSL) に力を入れ、6 回生には選択 BSL として、国内のみならず海外の連携病院での BSL を推進し、希望者には海外の連携病院を積極的に紹介しています。また、学生主導で 2000 年 (平成 12 年) に創設された国際交換学生サークル ISAO は、本学部のめざす “世界力” に共鳴した学生の意欲を象徴するものです。

また、公立大学の先陣を切って卒後医学教育学講座が設置され (2004年)、卒後臨床研修センターおよびスキルスシミュレーションセンター (以下 SSC) を運営するとともに、総合診療センターで臨床教育の実践を行なっています。とくに SSC は、充実した設備とスタッフを有し、医療手技等の修練の場を若手に提供する類まれな施設として、内外で高い評価を得ており、卒前の学生実習にも多用されています。

最後に、皆さんに理解しておいて欲しいことがあります。医学科では専門教育が始まる 2 年生から大変な勉強量をこなさなければならないということです。しかも 5 年次進学前には全国共通の試験を受けなければなりませんし、当然卒業時には国家試験が待っています。学位プログラムを履修していく上で、これらに十分耐えられるような知力・精神力・体力を身につけていくことが、非常に大切な要素である事をぜひ理解しておいて下さい。