公立大学法人大阪市立大学
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医学研究科教員 2010年5月2-4日

奈良の自宅から約400Km、カーナビで目的地を「大阪市立大学白馬セミナーハウス」に設定して予測所要時間6時間は、出かける前には結構乗り出があるように思えた。名神の車中では子供達がスマートフォンで現地の天気予報や地図を開き、「着いたらスキーだけじゃない、彼処と彼処の温泉にも行こう」など話しているうちに小牧JCから中央自動車道に入る。途端に周りに車影がなくなり、息子に運転を交代した。長い恵那山トンネルを抜けると、群青の空を背に真っ白な残雪を頂いた日本アルプスの山々が目に入る。そこはもう雪国だった、などと感傷的な気分になり、都会の喧噪を離れたことを実感できる。豊科インターを降りてからの地道は長野オリンピック以降すっかり整備され、1時間ほど。車窓の景色を楽しみ、スキーだの手打ち蕎麦だの温泉だのと話しているうちにセミナーハウスに到着した。

樹々の間にポツンと立つ、赤い屋根の2階建てが宿舎である。管理人の井上さんに挨拶をすませた後、5回目の利用になる今回は簡単な宿泊のルールと周辺の説明を受け、割り当てられた部屋に入る。部屋は和室とスキーヤーズベッドがあり、混み具合と宿泊人数などで割り当てられる。もったいないことに最近は利用者が減少傾向だそうで、そのせいもあってか連休直前に申し込んでも部屋を確保できる確率が高い。時に学生グループと泊まり合わせることがある。1階の食堂兼談話室で午前中や夜に楽しそうにミーティング、グループ学習をし、日中はスキーやスノーボードで若さを発散させている姿は眩しいくらいに羨ましい。以前はナイターにも出かけて滑っていたのに、と歳を思って自重しだした彼我の差をつい嘆いてしまう。建てられてから年月を経ており見た目はいささか古いが、井上さんの手入れがゆき届いており、内部は冷暖房完備、男女別シャワートイレで、浴室も清潔と家内や娘の評価も高い。有難いことに無線LAN環境も整えられて持参PCでインターネット接続やEメール送受信が可能で、仕事上の連絡に不都合はない。最近は食事の提供が無くなったが、近隣のコンビニで食料やワインを買い込み備え付けの電子レンジや食器で自炊が可能である。でもせっかく信州に来たので、手打ち蕎麦の店をまわり、地元野菜の手作りピザの店を探し当てて旅の味を楽しんだ。

春スキーはお薦めだ。例年ゴールデンウィークまでの営業であるが、寒くないので薄着で滑れるし、道に雪がないので運転も楽だ。自称中級スキーヤーにはすごく楽しめるゲレンデが多い(むろん初級者も楽しい)五竜遠見や白馬47スキー場は10分余りだし、少し足を伸ばせば八方尾根もすぐそこにある。最近では重くかさばる道具は持っていかないで、もっぱらレンタルを利用しているので身軽に来ることができる。雪質はその年の気候に左右され、もちろん真冬のようなわけに行かないがファミリースキー程度なら十分といえる。昨年は麓まで滑って降りられるほど雪が残っていたが、事前にインターネットで状況を調べるのが確実だ。くれぐれも素肌で長時間直射日光に当たらぬよう、また紫外線防止クリームは必須だ。

スキーの後はそのまま温泉に直行が定番、のたりと露天風呂につかり手足を伸ばせばもう極楽。宿にもきれいな浴室があるが、たいていは訪れるたびに温泉巡りで身も心も癒している。宿周辺に10か所以上の外湯があり、昨年はみみずくの湯、倉下の湯、十朗の湯と少しずつ泉質と雰囲気が異なる温泉を楽しんだ。

先輩から引き継いだ大阪市大の貴重な財産の白馬セミナーハウス、この素晴らしい場所を知らない人が多いのは意外だ。ここに格安で宿泊できるのだから、利用しない手は無いというものだ。

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