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教育・学生生活

交換留学レポート5月号(ドイツ ハンブルク大学)

文学研究科後期博士課程 木戸紗織

私はこの四月から一年間、交換留学生としてハンブルク大学で勉強することになりました。まだ到着して間がないため、長期滞在のための手続きを進めながら、大学に通っています。

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昼休みの大学

まず授業についてお話しますと、私は留学生向けのドイツ語の授業と全学生対象の通常の授業の二種類を受けています。後者の通常授業は興味のある内容なのですが、やはりドイツ語が早く、聞きとるだけで精一杯です。その点、前者の留学生向けの授業はドイツ語力の向上に重点が置かれているため、比較的聞きとりやすく、すべての留学生が理解しやすい一般的なテーマを扱います。しかし、討論や自国の紹介などで発言する機会が多く、ドイツ語の能力はもちろん、タイミング良く発言したり分かりやすく説明したりといった語学力以外のスキルも必要です。日本では読み書き中心の授業が多かったため、ヒアリングやスピーキングに重点を置いたこれらの授業は慣れない部分もありますが、新鮮で取り組み甲斐があります。

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学生寮からの眺め

もう一つの課題が長期滞在のための手続きですが、これが非常に大変です。言葉の問題もありますが、それ以上に手強いのが制度の違いです。何をするにもまず予約が必要だったり、混み具合によっては時間内であっても受け付けを締め切ったりと、様々な面で日本と大きな違いがあり、思わぬ部分でつまずくことが多々あります。幸い、私は交換留学制度を利用して留学しているので、市大への留学を予定している学生さんが手続きを手伝ってくださいます。制度面の違いに加えて事務手続きは難解な用語が多いため、彼女たちはとても心強い存在です。

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氷が解けて春が来たアルスター湖

最後に、寮について少しお話します。私が一年間住む寮は、大学から二駅の所にある18階建ての新しくて大きな建物です。残念ながらテレビで見るようなオシャレな洋館ではありませんが、市の中心部に近く、便利で開けたところにあります。とりわけキッチンの設備が充実していて、自炊をするにも誰かと一緒に食事をするにも十分な広さがあります。私の隣人はナイジェリアから来た男性とマラウイから来た女性で、二人とも料理がうまく、毎晩手の込んだ料理を作っています。彼らとのコミュニケーションはもっぱら英語が中心のため、大学ではドイツ語、寮では英語と切り換えるのが大変ですが、英語の勉強も重要と考えて積極的に話しかけています。周囲にはこの寮ほど高いビルがほとんどないため、13階の私の部屋からはハンブルクの街並みが見渡せ、天気のいい日にはアルスター湖に浮かぶヨットの白い帆がよく見えます。この景色を見るたびに、ああハンブルクに留学しているんだと実感します。

こちらへ来て以来、必ずと言っていいほど「あなたは実にいい時期に来たわね」と言われます。先に留学しておられた廣瀬さんのレポートにもあるように、今年の冬は非常に寒く、ハンブルクっ子もびっくりするほどの降雪だったそうです。そのため、雪がなくなり、イースターも終わって名実ともに『春』となったこの時期にやってきた私はとても幸運だとのことでした。たしかに、道行く人々はとても嬉しそうで、洋服を見ては早くもTシャツを吟味し、カフェでは外のベンチに座っておしゃべりをしています。先月まで日本にいた私にとってはまだまだ寒い毎日ですが、それでも日に日に暖かくなっていくのを感じてやはり嬉しくなります。五月半ばには桜が咲くそうで、今からとても楽しみです。