公立大学法人大阪市立大学
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教育・学生生活

交換留学レポート6月号(ドイツ ハンブルク大学)

文学研究科後期博士課程 廣瀬ゆう子

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公園に咲く花々

5月中頃になってから、急に私の住んでいる学生寮の周りの樹木がきれいな新緑の葉を付け始めたように感じます。大学まではバスで通学していますが、寮からバス停までの道でも、つつじやチューリップ、そのほかの花が咲いているのを見かけるようになりました。桜は5月の初旬には散ってしまい、5月半ばを過ぎてもまだまだ肌寒い日が続くハンブルクですが、いっせいに芽吹き始めた木々や花々を眺めていると、「ようやく春が来たんだ」と思います。

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入港する帆船

さて、ご存知の方も多いかと思いますが、ハンブルクはヨーロッパの中でも最大といわれる港湾都市です。毎年、5月初めには港の誕生を祝う「Hafengeburtstag(港の誕生日)」が開かれます。今年で821回目を数えるこのお祭り、今年は5月7日から9日の3日間を通して行われました。朝の10時から日付が変わるまで港付近では様々な催しがありました。 3日間、ほぼ雨か曇り、しかも冬用のジャケットを着なければ寒くて震えてしまうような、あいにくのお天気でしたが、それでも港はたくさんの市民や観光客で賑わっていました。誕生祭では、海外からも帆船や軍艦などもやって来て、3日間ハンブルク港に停泊します。港に入ってくる船が一隻ずつ紹介され、「港の誕生祭へようこそ!」というアナウンスで迎えられます。また、初日には豪華客船が入港するのですが、夜11時という遅い時間にも関わらず、溢れかえるほどの人々が港に集まり、途方もなく大きな客船に手を振ったり、歌ったりしながらみんなで入港を迎えました。他にも、4艘の船がクラシック音楽に乗せて「踊る」船のバレー、打ち上げ花火、最寄り駅から港に沿ってずらっと並ぶ屋台など、3日間を通して十分に楽しめるお祭りでした。

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大きなチェスに熱中する人々

大学での授業で興味深いものをひとつ。今年はワールドカップの年ということで、留学生向けの講義のひとつに「ワールドカップとサッカー」を扱ったものがあります。ワールドカップやサッカーの歴史、またサッカーというスポーツを人種・人権問題、フーリガン、メディアといったいろいろな面から考察する講義です。この講義はドイツ人学生も受講できるため、ドイツ人学生も多く参加しています。日本人学生は残念ながら私ひとりなのですが、他にもイギリスやブラジル、韓国やアメリカ、ラトヴィアからの学生もいます。やはりサッカー強国であるドイツ、イギリス、ブラジルの学生は話題が豊富です。講義中、必ず「日本ではどうか」という質問があるので、日本におけるサッカーについて多少なりとも調べてから講義に参加しなければなりません。私の専門分野とはかけ離れた講義ですが、ワールドカップの年ならではのテーマなので、サッカーという切り口でドイツや他の国を知るというのも貴重な体験だと思い、毎回楽しんで講義に参加しています。