経済学部三回生　　多田裕美子

今年のシェフィールド語学研修には学部・学年の異なる9人の学生が参加しました。8月7日に出国し、9日から27日まで大学で英語を学び、残りの期間でロンドン観光をして9月1日に帰国しました。シェフィールドの8月の最高気温は約20℃で最低気温は10℃台前半です。一日を通して天候は変わりやすく、急に雨がパラパラと降ってきたかと思うとすぐにまた青空が広がり始めるといったことが多くあります。そしてよく言われるように、イギリスでは傘をさしている人をあまり見かけませんでした。

1.授業風景

1.授業風景です。登校初日にクラス分けテストが行われ、1クラスは15人程で異なる国の留学生により構成されます。私のクラスはアジアから11人、ヨーロッパから3人の生徒が在籍していました。授業では語彙、文法、読解、聞き取りといった基礎練習や、特定のテーマについてのグループディスカッションを行いました。他国の生徒とのディスカッションを通して色々な国の文化や考え方を直接聞くことができ、非常に貴重な経験をしました。また日本のことや自分の考えを聞かれた時に、言えないことがしばしばありました。それは日本の社会や文化について、更には自分の見解でさえも、知らないことや考えをしっかりと持っていなかったことがあまりにも多くあると気付かされました。いつものクラスとは別に、週に2,3日は市大生だけの授業が設けられ、そこでイギリスの歴史や音楽、スポーツに関する知識を習得しました。

2.シェフィールド

2.シェフィールドのCity Centreです。大観覧車が良い目印となり、友達との待ち合わせにとても便利でした。大学からCity Centreまでは徒歩で20分程度。午前中で授業が終わった時や少し買い物を楽しみたい時などに大学の生徒がよく利用します。シェフィールドの町は非常に広く、しかも全体的に少し急な坂道となっています。もちろんバスや路面電車を普段は利用しますが、歩くことも多いので、毎日適度な運動ができました。またこの町の8月の日没は21時頃で、治安も良いため、夕食の後には近くの公園まで走りに行っていました。

3.ヨーク

3.古都ヨークです。ほぼ毎日のペースで教室の掲示板にはactivityの情報が掲載されています。映画やスポーツ、ランチからディナーのお誘いまで様々ある中で、特に土曜に行われるday tripはお勧めです。週の初めにチケットさえ入手しておけば、貸し切りバスで現地まで行き、自由行動の後はまたバスで大学まで送ってもらえます。写真は中世の雰囲気漂う北部イングランドを代表するヨークの町並みです。イギリスには歴史的建造物が立ち並ぶ町が数多くあります。単に町を歩いているだけでも、たくさんのお洒落な建物や綺麗な風景を見ることができて、飽きることはありません。しかしもちろん、教会や美術館、産業・歴史・自然史博物館も規模が大きく素晴らしいものばかりです。日本とは異なり無料で入れる所も多くあるので、たっぷり一日かけてじっくり見てみるのもいいと思います。

私はいつかイギリスに留学したいと高校生の頃から考えていました。それでも実際に行くとなると、最初は不安でいっぱいでした。そしてやはり何度も問題に直面しましたが、それらの多くは自分の英語力の不足から来るものでした。しかしそれらは自分の問題であって、周囲にはいつも温かい友達や家族や先生がいて支えられていました。もし少しでも留学に関心のある方がいましたら行ってみるべきです。きっとそれが始まりになると考えるからです。