公立大学法人大阪市立大学
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語学研修レポート(中国 華東師範大学)

文学部2年生  髙田真実

2010年8月15日から28日までの2週間、中国・上海にある華東師範大学での語学研修に参加しました。動かずとも汗をかく非常に暑い時期でしたが、初めての景色が楽しくてあちこち歩き回りました。

研修中は大学の留学生寮に入り、対外漢語教室で午前中に1日2コマ、参加者全員で同じ授業を受けました。基本は教科書の内容に沿った会話練習だったので、苦手な聞くこと話すことを毎日練習できました。宿題の指示や細かい部分の聞き取りが上手くいかず、失敗して焦ることもありましたが、それも授業後半には大分減っていたように思います。

上海博物館
上海博物館

午後は週に2日文化講座で太極拳を教えてもらい、そうでない日は自由行動でした。大学のすぐ前にバス停があり、そこから地下鉄に乗り換えることができるので交通の便は非常に良かったです。初めて自分たちだけで遠出したときには駅からの帰り道が分からなくなり、すれ違う人に筆談も交えて何度も道を訊いていました。このことがあって妙な度胸がついたのか、以降少なくとも出国前に予想していたよりはずっとたくさん、中国語を話そうとしていた気がします。街で逆に道を尋ねられたり何か話しかけられたりしたときは、大抵はやはりまだ語彙やスピードについていけませんでしたが、易しい中国語を選んで話してくれる人も多く、会話が成立したときは本当に嬉しかったです。

豫園周辺
豫園周辺

自由行動では上海書城、田子坊、上海博物館、上海大劇場、豫園、龍華寺などに行きました。上海の見どころはたくさんあるので、滞在期間中には回りきれません。あと早起きして学校近くの長風公園に行くと、たくさんの人が太極拳や体操、ウォーキングを楽しんでいる光景を見ることができます。剣や扇を用いて行う人々もいました。今後参加される方で興味があればぜひ覗きに行ってみてください。

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上海万博マスコットの「海宝」

引率の先生方は夜景の綺麗な外灘や、NCネットワークチャイナという中国で活動をしている日本の会社の見学、また休日には蘇州への日帰り旅行、雑技、そして今年開催されている上海万博にも連れて行って下さるなど多くの企画を用意していて下さいました。街の至る所で万博は宣伝されており、マスコットキャラクターの海宝くんを扱ったグッズやアニメ放送もありました。私が行ったのは最初に皆で行った中国館と、それぞれ同地域に属している国のブースを集めたパビリオンのいくつかです。日本館やその他大きなパビリオンは待ち時間の為残念ながら並ぶのを諦めました。

初日に寮で部屋を間違えた時には、緊張で「すみません」さえ出てこず、日本語とジェスチャーで謝っていました。けれどそれからの2週間は中国語を聞き話す機会に溢れ、その結果言いたいことを中国語に置き換える速さは向上、伝わるかどうか不安な場合もひとまず声にだすなど意識の面でも良い方向に向かい、中国語に積極的になることができました。私はまだまだ勉強不足ですが、研修中の「自分の中国語が通じた」経験が自信になり、勉強を続ける励みになっています。得られるものがとても多い研修だったので、今後も多くの方に参加して頂きたいと思います。