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教育・学生生活

交換留学レポート3月号(ドイツ ハンブルク大学)

文学研究科後期博士課程 木戸紗織

冬学期の授業も終わり、だんだんと帰国の時期が近づいてきました。この一年を振り返って一番大きなウエイトを占めているもの、それは間違いなくタンデムパートナーと過ごした時間です。そこで今月は、留学を考えている人に向けてハンブルクの魅力は何か、タンデムパートナーにインタビューしてみました。

エルベ川をゆく遊覧船から市内を見る
エルベ川をゆく遊覧船から市内を見る

まずは、日本の高齢者雇用について研究しているビアンカから。彼女のオススメは、ハンブルクで最も気に入っているというエルベ川沿いの風景です。過去の留学レポートでも触れられているようにハンブルクはエルベ川に面した港街で、大きな船が行きかう様子はハンブルクを代表するものの一つです。夜は停泊中の船のイルミネーションがとてもきれいで、私はときどきこの夜景を見るために港沿いを走る電車に乗ります。港のやや東、ハーフェン・シティと呼ばれる再開発地区にはカフェや輸入雑貨屋が順次出店していて、日に日にハンブルクの新しい顔ができつつあります。ハンブルクには古いお城こそないものの、このエルベ川と街中を走るその支流が気持ちのいい散策スポットを与えてくれます。ニュースや新聞でこのエルベ川沿いの風景を見れば、ハンブルクを思い出すこと間違いなしですよ!

たまにはケーキを一緒に
たまにはケーキを一緒に

続いて、日本学と言語学を専攻するイザベルに聞いてみたところ、大学周辺のカフェはどうかという答えが返ってきました。彼女は昨年の夏まで市大に留学していたのですが、大学周辺に気軽に休憩できる喫茶店がなく、そのとき初めてハンブルク大学周辺のカフェの多さに気付いたそうです。たしかに、ハンブルク大学の内外には様々な規模のカフェがあり、朝から夜まで客足の絶えることがありません。私たちもよくカフェでタンデムをするのですが、私たちのお気に入りは大学近くにあるDouble Coffeeです。名前の通り二人でここへ行くと特別な割引があり、タンデムにもってこいなのです。日本と違って学生用の部屋があったり空き教室が自由に使えたりするわけではないので、ドイツの学生にとってカフェは一種の社交場兼自習室のようなものなのかもしれません。

ダービー第一戦 青一色に染まるパブリックビュー
ダービー第一戦
青一色に染まるパブリックビュー

最後に、ハンブルクっ子ダニエルのオススメは、言うまでもなくハンブルクの街そのものです。とくに今年はハンブルクにとって重要な一年でした。というのも、一部リーグから落ちたことのない唯一のチーム、強豪ハンブルガーSVに加え、ザンクト・パウリというもう一つのチームが創部百年という記念の年に一部リーグに昇格し、ハンブルクを拠点とする二つのチームがサッカーブンデス・リーガで同時にプレイすることになったからです。両チームの対戦はハンブルク・ダービーと呼ばれ、街を二分する一大イベントになります。とくに今月行われたダービー第二戦では、ザンクト・パウリが名門HSVを下すという大波乱が起こり、歓喜する人と落胆する人で翌日まで大騒ぎでした。こういったサッカーの試合はただ楽しいだけでなく、普段は見えない不満や格差を浮き彫りにするため、街の不安定な面を知る数少ない機会です。世界で一番ハンブルクが好きと豪語するダニエルのおかげで、私もハンブルクっ子の目線でいろいろな世界を見ることができました。

他にもまだまだ意見が出たのですが、今回はこの辺で。タンデムパートナーというのは不思議なもので、互いの勉強を助け合う仲でありながら実際には教室外でより多くの時間を過ごし、それでいて遊びの中にも互いの文化に対する好奇心と尊敬がある、そんな関係です。私のハンブルク滞在を賑やかで豊かにしてくれたみんなに心から感謝しています。そして、今後留学する皆さんが、素敵なタンデムパートナーと出会えますように!