公立大学法人大阪市立大学
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教育・学生生活

留学レポート(アメリカ ウィーバー州立大学)

大阪市立大学の学生の皆さん、もしくは他大学の学生の皆さんこんにちは。今、あなたがこのページを開いているということは、少なからず留学に興味があるということだろう。筆者は大阪市立大学の理学部に所属し、2016年の8月(学部3回生)から2017年の5月まで、アメリカ合衆国はユタ州にあるWeber State Universityに交換留学制度を利用して留学していた。本稿は留学を考えている学生に少しでも手助けができるよう、自分の体験を書きたいと思う。

まず帰国してから学内のポスターで次のような見出しを見つけた。「留学して後悔する人なんていない」。確かにその通りである。私自身も去年の春頃に留学が決まってから手続きなどでバタバタし、約1年の留学に耐えきれるだろうかと不安でいっぱいだったが、帰ってきたら楽しかった!の一言である。学生生活で一番充実した期間であったことは間違いない。

かといってもちろんすべてが順調に進んだわけではなかった。自分が行っていた大学は大阪市立大学から初めての長期留学生でトラブルもさまざまであった。交換留学生なのに授業料が払われていない。これ以上滞納すると国のブラックリストに記載するぞ(いやいや市大にちゃんと払っていますから)みたいなエピソードもあれば、自動車を購入するときの保険関連、日常の些細なトラブルまで日々何かを抱えていた(笑)加えてそこはカリフォルニアのように日本人がたくさんいる地域ではなかったので、まずは自分の下手な英語力を使って全力で対処するしかなかった(一方このトラブルのおかげで少しは語学力が上がったかもしれない)

もちろんこんなトラブルばかりではない。留学は楽しいものだからだ。留学を楽しむポイントは三つあると思っている。それは、友達・行動力・笑顔であると思っている。まずは友達。幸いにも行っていた大学は日本人が少なく、日常的に英語での会話が必要となった。また宗教の影響で日本語を話せる学生が少しいたのでそういったところからでも友達になれるであろう。渡米したばかりのころは右も左もわからなかったので、スーパーまで連れて行ってもらったり、大学の近くの美味しいレストランを紹介してもらったり、大変助かった。また留学中にできた友達は世界中に広がり、人生の最高の仲間となる。次に行動力である。留学生活を楽しむヒントは日常たくさんあふれている(例えば大学内でイベントがあったり、冬にはスキーに行ったり)。そんな機会に自分から行くかどうかで留学を楽しめるかどうかが大きく変わってくる。受け身で誰かが誘ってくれるのを待っているだけでは時間の無駄である。幸い僕は自分の車を持っていたのでスキーに行ったり、ハイキングに行ったり、クライミング、旅行など、学校のない日はとりあえずどこかに行っていた。もちろんお金はかかるけども、そこは親のすねをかじるとして、時間の短い留学生活を存分に楽しむためには、自分から様々なチャンスに飛びついていくことが必要となる。最後に笑顔とあるのは笑顔を忘れないでほしいということである。アメリカには実に多様なバックグラウンドを持った人、人種が存在する。人それぞれによって考え方が異なり、英語の発音も異なる。自分がただしい文法で正しい発音で話していたとしても通じないシチュエーションは少なくない。また逆にアジア人というだけでなめられ、まともに話を聞いてくれないといった場面に遭遇することもある。そんなときでも自分の意見をきちんと伝えるのだという強い意志を持て、そして笑顔を忘れずに、何とか自分のことを伝えてほしい。

これまで長々と書いたが、自分がアメリカで経験できたことを簡単にまとめたつもりである。冒頭にも書いたように留学したことを後悔する人はいないと思う。留学に行くというステップは大きなものであると思うが、学生時代の大きな経験の一つとして踏み出してほしいと思う。詳しい話が聞きたければ国際センターに問い合わせてほしい。