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ヒッグス粒子探索研究の最近の進展について 市民向け(高校生含む)講演会

2012年07月13日掲載

ヒッグス粒子探索研究の最近の進展について

世界中の素粒子物理学者が何十年にもわたって探し求めていたヒッグス粒子の存在を示唆する実験結果が得られたことは、 物質に質量が備わった過程を解き明かす大きな一歩となります。
別の実験でではありますが、同じくヒッグス粒子の探索研究を行ってきた一人として非常にうれしく思います。粒子加速器や 検出器の建設・運転には多大な労力を要しますので、関係者の努力を称賛したいと思います。

ヒッグス粒子の理論的な基礎には、大阪市立大学特別栄誉教授南部陽一郎先生の「対称性の自発的破れ」という考え方がありますが、これは、宇宙の始まりにおける物理の基本法則から多様性豊かなこの世界を導き出す架け橋となるものです。
この理論の延長上にあるヒッグス粒子の発見という大きなニュースに、本学において接したことは感慨深いものがあります。
また今回の発見は、近い将来日本も中心になって押し進めていく世界規模の次世代素粒子実験の方向性を決める上でも重要なものであり、今回の結果はその観点からも非常に喜ばしいと思います。

今回発見された新粒子が厳密にヒッグス粒子かどうかは、より詳細な検討が必要と思われますが、いずれにしても、現在の素粒子標準理論を超える新たな物理法則への突破口になるという意味で重要な発見であることに変わりはなく、今後、この新粒子の詳細が明らかになるのが楽しみです。

理学研究科

市民向け講演会を開催します!

大阪市立大学の理学研究科では、2012年7月30日(月)に学術情報総合センター1階文化交流室にて、「ヒッグス粒子探索研究の最近の進展について」の市民向け(高校生も含む)講演会を開催します。

さる7月4日に、ヨーロッパ原子核研究機構(CERN)が、巨大加速器Large Hadron Collider(LHC)を用いた実験により、ヒッグス粒子である可能性が高い新粒子を発見したと発表し、メディア等でも世界的に大きく取り上げられました。このヒッグス粒子は、物体に質量を与える働きを持っており、大阪市立大学特別栄誉教授の南部陽一郎先生の「対称性の自発的破れ」というアイデアがもとになっています。「対称性の自発的破れ」は、単に質量を説明するためのものではなく、宇宙の起源や歴史、あるいは未来をも左右するかもしれない重要な内容を含んでいます。 本講演では、今回のこの大きなニュースを受けて、ヒッグス粒子とは何か、なぜそのような粒子が存在するのか、宇宙との関係は何か、どのように探索するのか、そもそもなぜそんなに重要なのか等のさまざまな疑問に対してできるだけわかりやすくお答えします。多数の方々のご参加をお待ちしています。

日時 平成24年7月30日(月)16時~午後17時まで ヒッグス粒子
"(C) Copyright CERN 2012 "
場所 大阪市立大学 学術情報総合センター1階文化交流室
(JR 阪和線「杉本町(大阪市立大学前)」駅東口下車 徒歩5分)
キャンパス内の地図はこちらを確認してください
定員 100名
参加申込 事前申し込み不要 参加費無料
講師 清矢 良浩(せいや よしひろ)(大阪市立大学大学院理学研究科数物系専攻教授)
【講師プロフィール】 専門は、高エネルギー物理学(素粒子物理学実験)、物理学会会員。
2011年9月にデータ収集を終了したアメリカ国立フェルミ加速器研究所のテバトロン加速器を用いた国際協力実験CDFに参加しトップクォークの探索と発見、ヒッグス粒子の探索研究など素粒子物理学の様々な内容の実験的研究に取り組んでいる。2006年からは、日本のニュートリノ実験(T2K実験)にも参加。

項目 詳細
開催日 2012年07月30日(月)
16:00 - 17:00

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