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大学史資料室特別展示「核時代を生きた科学者 西脇安」を開催(5/15~6/15)

大学史資料室特別展示「核時代を生きた科学者 西脇安」を開催(5/15~6/15)


 大学史資料室は、「核時代を生きた科学者 西脇安」というテーマのもと、特別展示を開催します。本学の大学史の一コマとして西脇博士の活動があったことを知っていただくと同時に、現代における核エネルギーの研究や利用の問題について、考えを深めていただけたら幸いです。

 静岡県焼津港所属のマグロ漁船「第五福竜丸」は、1954年3月1日、太平洋マーシャル諸島のビキニ環礁でアメリカが行った水爆実験によって被曝し、乗組員が急性放射線症となり後に死亡したり、水揚げしたマグロから放射線が検出されたりして、大きな事件となりました。この事件は、米ソによる核兵器開発競争が行われていた冷戦時代において、世界における核実験禁止、原水爆禁止運動の展開に大きな影響を与えるところとなり、長く記憶されています。
 この事件の時に、専門の科学者として、放射線が人体や生物に与える影響に重大な関心をもって率先して調査にあたり、各方面に放射線の危険性を訴えたのが、西脇博士でした。西脇博士は、1947年4月に本学医学研究科の前身である旧制大阪市立医学専門学校に教授として着任し、同年8月に旧制大阪市立医科大学予科教授、1949年6月に同大学助教授となり、1955年4月の大阪市立大学医学部開設後は医学部助教授として、1960年2月に東京工業大学に転出するまで勤務していました。
 2014年秋に東京工業大学が、ポストフクシマ時代における原子力政策や科学技術のあり方を考えるため、西脇博士の足跡をたどる企画展を行いました。大学史資料室では、上記のような経緯もふまえ、ぜひ本学でもこの展示を行いたいと考え、今回実現することになりました。東京工業大学博物館のご好意により企画展の展示資料を貸与いただき、また、東京都の第五福竜丸展示館のご協力により、ガイガーカウンターなどの資料も展示しています。
 ご関心をお持ちの方はぜひご覧ください。

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項目詳細
開催期間 平成27年5月15日(金) ~ 平成27年6月15日(月)
開催時間 【平日】  8:30 ~ 22:00
【土曜】10:00 ~ 19:00
【日曜】10:00 ~ 17:00
開催場所 大阪市立大学 学術情報総合センター1階 展示コーナー
〒558-8585 大阪市住吉区杉本3-3-138
(JR阪和線「杉本町(大阪市立大学前)駅」下車、東へ徒歩約5分)
(地下鉄御堂筋線「あびこ駅」下車、4号出口より南西へ徒歩約20分)
[アクセスはこちら]
申込 不要
見学料 無料
問合せ先 大阪市立大学 大学史資料室
TEL:06-6605-3371

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