中沢 浩教授が、文部科学大臣表彰『科学技術賞』を受賞

業績名:高校化学グランドコンテストを通した化学の普及啓発

 大阪市立大学大学院理学研究科(物質分子系専攻)の中沢 浩教授に、平成21年度科学技術分野の文部科学大臣表彰『科学技術賞』が授与されることが、文部科学省より発表されました。本賞は、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた方に贈られるものです。
 大阪市立大学は、読売新聞大阪本社、大阪府立大学とともに、毎秋に「高校化学グランドコンテスト」を開催して、数多くの高校生に「自ら化学研究を体験する」機会を提供してきました。中沢教授は、同コンテ高校化学グランドコンテストを通した
化学の普及啓発ストの創設より中心的な役割を果たし、特に、「大学−高校−新聞社−社会」の連繋体制を構築し、高校生が行う化学研究の企画、実施、発表の各段階での大学教員による支援を主導してきました。さらに、日本化学会会長経験者を審査委員長とするコンテスト(発表会)の開催や学術雑誌への掲載、単行本の発刊などを通じて、高校生が見出した研究結果を教育関係者のみならず広く社会に公表してきました。これらの成果が、次世代の科学技術を担う人材育成と科学技術の理解増進に新たなモデルを確立したものと評価されました。


【中沢教授のプロフィール】


1975年 東京理科大学理学部 卒業

1981年 広島大学理学研究科 修了(理学博士)

1984年 広島大学    助手(理学部)

1990年 広島大学    助教授(理学部)

1994年 分子科学研究所 助教授

2002年 大阪市立大学  教授(理学研究科/理学部:現職)

研究室HP:
http://www.sci.osaka-cu.ac.jp/chem/cc/index.html


この間、無機化学(錯体化学、有機金属化学)の教育研究を推進するとともに、国際純正応用化学連合専門委員、錯体化学会副会長、NEDOプロジェクト研究代表などを歴任。