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工学研究科・南教授が上海万博大阪館に「人工オーロラ発生装置」を出展中

2010年05月21日掲載

研究・産学

南教授近影工学研究科電子情報系専攻(電気工学)の南繁行教授が、株式会社飯田産業と共同で、現在開催されている上海万国博覧会の大阪館に人工オーロラ発生装置を出展しています。オーロラの発生メカニズムを忠実に再現するユニークな装置で、南教授が世界で初めて開発したものです。今回、大阪・関西の環境先進技術を紹介する大阪館<第3エリア>への技術出展に応募し、選定されました。
南教授にお話をお伺いしました。

 

―オーロラ発生装置の開発、そして上海万博への出展の経緯を教えてください

あまり知られていませんが、オーロラは電気の現象です。私は電気工学の研究者として、本物のオーロラを研究しながら、その再現装置の開発を行ってきました。実験を行うだけなら装置は小さなもので十分なのですが、私の研究について知った株式会社飯田産業の担当者の方から、「大きなものができないか」とお話をいただいたのが、大型の装置を開発したきっかけです。扇町キッズパークにある発生装置などの経験をもとに、これまでに作成した大型装置は、江ノ島アイランドスパに設置しています。今回の上海万博に出展したのは、更に改良して空を見上げてオーロラを眺められるようになっています。

―市大構内にも人工オーロラ発生装置がありますね

市大にあるのは重さ20トンもある1号機です。実験用なので見学スペースはありませんが、オープンキャンパスや大学見学などで公開することもあります。

―上海万博に出展する装置を開発する際、一番苦労した点は何ですか

6か月にも及ぶ展示期間中、きちんと動作する耐久性をもたせることです。幸い、江ノ島アイランドスパの装置は現在まで大きな故障もなく動いていますので、その経験を開発に生かすことができました。

―今後、人工オーロラ発生装置をどのようなところで活用したいですか

例えば、大規模なショーなどで使えたら楽しいでしょうね。もちろん楽しいだけ、美しいだけで終わらせたくはありません。多くの人に、自然の大切さや電気現象の奥深さを感じるきっかけを提供できるような活用方法を考えていきたいと思っています。

準備中の人口オーロラ発生装置(内部)

<準備中の人工オーロラ発生装置(内部)>

 

参考情報 上海万博大阪出展公式サイト