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「防災の日」によせて

 9月1日は「防災の日」です。「防災の日」は、大正12年(1923年)9月1日に発生した関東大震災にちなんで、昭和35年(1960年)に制定されました。さらに、9月を「防災月間」として全国各地で防災訓練が行われています。

 9月5日(月)に実施される「大阪880万人訓練」は、今年で5回目を迎え、本学は平成24年(2012年)の初回から参加しています。また平成27年(2015年)3月には、都市大阪を基盤として防災教育・防災研究を推進するため、都市防災教育研究センター(CERD)を開設し「いのちを守る都市づくり」をテーマにさまざまな防災・減災活動に取り組んでいます。

 本日、CERD主催の「第8回 サイエンスカフェ(防災座談会)」を開催します。
 >> 「第8回 サイエンスカフェ」の詳細はこちら

CERD所属教員からのコメント

160901-1.JPG【所長】森 一彦(生活科学研究科 教授)
9月1日「防災の日」は、防災のリアリティを高める日です。すでに日本では、ほとんどの地域でさまざまな防災訓練や防災教育がなされているものの、想定を超えた巨大災害時には多くの犠牲者が発生し、その有効性について検証が求められています。人は、災害時の不確かな状況において、結局、合理的な思考に基づく判断ではなく、それぞれの経験、個人的な感覚や価値観、文化的な信仰などに基づいた解釈・判断がなされていると言われます。真の防災訓練とは、身近な問題としての防災のリアリティを実感し、自分は大丈夫という思い込みの「正常化の偏見」や頭ではわかっているが行動がともなわないという「認知的不協和」など心理的な要因をなくして、防災力を日常生活に埋め込むためのものです。
160901-2.JPG【副所長】三田村 宗樹(理学研究科 教授)
災害時のいざというとき、自分の暮らしている街や勤めている街が様変わりします。その状況の中で適切に対処・避難できる行動がみなさんできるでしょうか?その地域で危惧される災害はどのようなものでしょうか?多様な災害が発生したとき街はどのようになるでしょうか?また、安全に避難できる道はどこでしょうか?これらの問いかけに適切に答え,対応できるためには、身近な地域を見直してみることが大切です。その方法として、家族や近隣の方々と「まち歩き」から考えてみることをお勧めします。「防災の日」をきっかけとして、秋の半日、楽しく散策し街を再認識して、日常から一変する災害について備えるための機会を持ってみてください。
160901-3.JPG【災害対応ユニットリーダー】渡辺 一志(都市健康・スポーツ研究センター 教授)
地球温暖化の影響か、台風の発生状況や進路にも変化が起こっているようです。イタリアでも大きな地震が発生しました。様々な災害の発生を人間の力で防ぐことはできません。災害に「対応する力」を高めることがさまざまな分野、領域で取り組まれています。CERDでは、地域の方々と一緒に災害時の医療と避難所の健康問題、災害時の非常食、避難に必要な体力や要援護者の理解と避難支援技術、福祉的な配慮のある避難所の在り方など「いのちを守る都市づくり」に取り組んでいます。「防災の日」を迎え、発災の事前、最中、事後で何ができるのか、もう一度考えてみてください。
160901-4.JPG【災害リスクユニットリーダー】重松 孝昌(工学研究科 教授)
日本だけでなく世界各地から被災情報がもたらされる機会が、近年は多くなってきたように感じます。幸いにも被害に遭わずにすんだ人々は、災害のことを忘れてしまいがちです。「防災の日」は、被害に遭った人々に対して追悼の意を表すとともに、自らが被災しなかった幸運に感謝し、身近な人たちと共に生き延びるための術を考える日です。過去の災害を振り返って、私達は災害から何を学んだのかを再確認してください。いまや、私達は、過去の災害に関する映像や情報をインターネットを通じていつでも見ることができます。自らの生活圏内でどのような災害を得るのかを確認し、いざというときにどのような行動をすれば良いのか、思い描いてください。
160901-5.JPG【防災教育ユニットリーダー】生田 英輔(生活科学研究科 講師)
リオデジャネイロオリンピック閉会式において多国語で描かれた”ありがとう”。各国の東日本大震災支援に対するわが国の感謝の気持ちなどを表しているそうです。大規模災害時には一個人でも対応できませんし、一国といえども対応には限界があり、支援が必要となります。日常時から、家族はもとより、お住まいの地域や所属する組織で防災のことを話し合い、協働して備えておくことが重要です。災害対応は一部の専門家だけのものではありません。大人から子どもまで、日本で暮らす全ての人が防災を考える「防災の日」です。