公立大学法人大阪市立大学
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研究・産学官連携

広域複合災害にむけた防災都市の構築(第三者評価書1、2)

評価書1

南海トラフ沖地震が懸念されている中での、緊急性・重要度の高い極めて重要な研究である。「いのちを守る都市づくり」という基本テーマのもとに、科学と社会あるいは大学と地域との融合連携をはかろうとする課題設定も正鵠を得ている。その中から、「災害知の社会実践モデル」というところに焦点を当てて、「地域防災型GIS」、「命を守る仕組みプロジェクト」等様々なコミュニティ防災支援ツールを開発していることを、高く評価したい。その一方、そうした優れた実践的成果を上げている一方で、それを内外社会に発信し、研究業績や外部資金獲得に十分につなぎ得ていないところが少し残念である。

評価書2

学際実学である都市防災の問題を、総合大学としてもてる多様な人的資源を使って分野横断的にとらえた平成24年度の戦略的研究課題「広域複合災害に向けた防災都市の再構築」本課題は総合大学としての特色を活かし、課題が当初目指した成果を上げている。本課題の特色は研究成果物としてまとめられた「家族でよむ防災読本『いのちを守る都市づくり【アクション編】』」のありように如実に表れている。都市災害では、とりわけ市民一人一人の自助力の向上が必要となる。本課題は個人に焦点をあて、個人が自らの「いのちを守る」力を持てることを主たる目標として設定し、「わたしの力」「かぞくの力」「なかま・つながりの力」「いえの力」「まち・ちいきの力」という5つの「力」を組み合わせることで結果として都市防災力の向上が図れることを説き、そのために必要となる「備える」「知る」「考える」「実行する」という4つのアクションが詳述されている。できるだけ多くの人に読んでもらいたい成果である。21世紀前半には国難ともいうべき南海トラフ地震の発生が確実視される中、一人でも多くの大阪市民がこうしたアクションをとるために、この試みが今後も先導的な役割を担い続けるための仕掛け作りが今後の課題となると感じた。