公立大学法人大阪市立大学
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研究・産学官連携

マイコプラズマのゲノムDNA構造を明らかにしました

 理学研究科(複合先端研究機構兼任)の宮田真人教授らのグループは、ヒト肺炎の原因となるマイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)のゲノムDNAの構造を詳細に調べることで、マイコプラズマにおいても一般的な細菌と同様にゲノムDNAが正確に折りたたまれていることを明らかにしました。この研究成果は平成29年3月8日、オンライン国際学術誌 Nature communicationsに発表されました。

    論文タイトル:"Defined chromosome structure in the genome-reduced
bacterium Mycoplasma pneumoniae"
  掲載URL: http://www.nature.com/articles/ncomms14665

 近年の解析技術の進歩により、一般的に細菌のゲノムDNAも真核生物と同様に正確に折りたたまれていることが明らかになって来ています。しかし他の細菌と異なり、細胞壁や細胞骨格であるMreB(真核生物のアクチンに似たタンパク質)を有しないマイコプラズマのゲノムDNAについては、これまで調べられたことがありませんでした。

  本研究では、ヒト肺炎のマイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae) ゲノムDNAの構造に注目し、化学分析と超解像度蛍光顕微鏡法により得られたゲノムDNAの構造に矛盾がないことを,急速凍結レプリカ電子顕微鏡観察法で得られた試料の傾斜像から計算することにより明示しました。

 profmiyata_gif    Profmiyata_ill
(左写真: 実際に測定に用いた連続傾斜像。右イラスト: 模式図,この方法では見えないゲノムDNAを紫で表示。
クリックするとgifアニメーションをご覧いただけます)

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