平成21年10月6日(火)、9日(金)、13日(火)、16日(金)、20日(火)、23日(金)の6日間にわたって、「市民講座」を開催します。
今年のテーマは「不安な今を生き抜くために」です。大阪市立大学では各研究科で特色のある優れた研究が行われています。最前線の学術研究について、本学の教員がわかりやすくお話します。
お知らせ:10月13日(火)の講師が変更となりました。ご了承ください。
| 10月6日(火) | 日本の所得格差と所得再分配政策の課題 経済学研究科 准教授 松本淳 |
| 1980年代以降、日本は所得格差の拡大が進んでいます。しかし、近年では注意すべき所得格差の拡大がいくつもみられるようになりました。たとえば1990年代末以降の非正規雇用の急速な増加は、若年層における格差拡大につながっているという議論があります。また2006年にOECDは、日本の(とりわけ子どもをもつ一人親世帯の)相対的貧困率が先進国のなかでも高水準にあるという問題を指摘しました。こうした実態に対する政府による所得再分配政策(租税政策や社会保障政策)の課題とは何であろうか、ということをお話していきたいと思います。 | |
| 10月9日(金) | 雇用の不安、生活の不安と生存権保障 法学研究科 教授 木下秀雄 |
| 「失業率が上昇した」「老後の生活が心配だ」という雇用と生活をめぐる不安は、テレビや新聞に載っている、自分の生活とはどこか別のところで起こっている話ではない。子どもの就職がなかなか決まらない。年金の「手取り額」が毎年減っている。親の介護が心配だ・・。こうした雇用と生活の不安の実態を改めて見つめて、それに対抗する私たちの権利を、生存権保障、という視点で見直してみようと思います。 | |
| 10月13日(火) | 水辺の非日常― 災害の恐怖と癒しの効用 ― 工学研究科 教授 角野昇八 工学研究科 准教授 重松孝昌 |
日常生活に非日常性が加わることによって、変化に富んだ生活を送ることができる。何が日常で、何が非日常かは、人によって異なる。また、非日常は正の側面と負の側面を持ち合わせている。多くの場合、人は正の非日常性を好んで求め、負の非日常性は思いがけず受け入れなければならない。好むと好まざるに関わらず、日常の中に非日常が織り込まれることによって、「人の心」は揺さぶられるのである。 |
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| 10月16日(金) | 資源としての水― 水循環から見た自然と人間社会の関係 理学研究科 教授 益田晴恵 |
| 生命活動に欠かせない水は、私たちの生活と深く結びついています。水資源に恵まれた我が国では、日常生活で深刻な水不足を意識することはありませんが、これは世界的に見れば特殊な環境です。一方で、私たちは、バーチャルウォーター(仮想水)として、大量の水を輸入しています。ここでは、アジア諸国を中心として、世界と日本が置かれた水資源環境とその問題点を考えます。 | |
| 10月20日(火) | 困難な状況から立ち直るちから― レジリエンス 看護学研究科 教授 石井京子 |
| 些細なことでも不適応になってしまう人がいる一方で、重篤な危機的状況を経験し一時的には不適応を起こしても、そこから立ち直っていく人がいます。つまり、同じ危機的状況に直面してもその後に出現する反応は多様といえます。この精神的健康を維持している人が示す特性をレジリエンスと言います。レジリエンスは人間の持つ回復力、弾力性などと訳され、ストレスの重大な原因となる逆境に直面したときにうまく適応するプロセスであり、人の性格というよりも誰でもが学習し、発展させることが可能な特性であるとされています。このレジリエンスの構成要素や活用についてご紹介したいと思います。 | |
| 10月23日(金) | 歴史から見た不安克服の知恵と課題 副学長 中村圭爾 |
| 人間はその長い歴史の中で、さまざまな不安におののく生活を送ってきました。そのありさまは、現代にも通じるところが少なくありません。しかし、その不安に立ち向かい、克服しようとする試みや努力のなかから、新しい歴史や時代を生み出してきたといえます。 前近代の歴史のなかからその具体的な例をいくつか取りあげてご紹介し、人間の歴史の一面を知っていただこうと考えています。 |
主催:大阪市立大学 後援:大阪市教育委員会
| 時間 | 午後6時30分~8時 |
| 会場 | 大阪市立大学 文化交流センター (大阪駅前第2ビル6階) |
| 定員・対象 | 120名(16歳以上の方) |
| 受講料 | 2,000円(6回分 受講者には資料配布) |
| 修了証 | 4日以上出席の方に授与 |
| 申込方法 | ○申込フォーム(フォームへリンク) |
| 申込締切 | 9月24日(木)。往復はがきの場合、必着。定員を超えた場合は抽選となります。 |