
平成23年8月24日(木)、杉本キャンパスにおいて講演会「シーベルトとベクレルをどうよむか」を開催しました。大阪市立大学は、東日本大震災以降、「震災を考える日」の取り組みとして市民の方々に地震や防災について理解を広める活動を行っており、第3回目となる今回は、理学研究科の平澤栄次教授が福島原発事故以降関心が高まっている放射性物質や放射能汚染の影響について講演しました。
講演でまず平澤教授は、「セシウム」「ベクレル」「シーベルト」といった、原発事故以降メディアでよく見聞きする言葉について取り上げ、それぞれの意味についての説明や、混同して使われがちな「放射能」と「放射線」の違いなどをわかりやすく解説しました。
続いて、自身がドイツのフランクフルトに滞在中に起きた1986年のチェルノブイリ原発事故に触れ、事故現場から西に1500キロ離れたフランクフルトにも放射性降下物が達し、人気のなくなった公園や政府の対応に抗議するデモの様子、汚染の可能性がある食品に対する市民の反応など、当時の状況をスライドで紹介しました。
最後に、放射性物質のしくみや放射線が人体に及ぼす影響、日常生活において普段私たちが宇宙、地面、食べ物から吸収している自然放射線などについて解説し、市民の方々に放射線について正しく理解してもらえるよう、今後も講演会などを通じて地域社会に貢献していきたい、としめくくりました。

講演終了後には日頃の疑問について会場の参加者から質問がありました。放射能や放射性物質の基礎知識については大学ホームページにQ&Aを載せています。また、杉本キャンパスで定期的に環境放射線量を計測しており、測定値を下記URLからご覧いただけます。
参考資料 開催チラシ(PDF)