複合先端研究機構
複合先端研究機構 ホームページ http://www.ocarina.osaka-cu.ac.jp/
いま、私たち人類が早急に解決すべき問題として、エネルギー不足や水資源の不足、地球温暖化といった問題が挙げられます。これらは近代都市が生み出した問題であるとともに、都市そのものに甚大な影響を及ぼしており、まさに現代における都市問題を象徴していると言えます。大都市大阪に生きる私たちにとっても、切実な問題であることはもちろんのこと、大阪市立大学として、これらの問題に正当に対処するための方策・指針を、世界にさきがけて提案・提言していくことは、極めて重要な課題であると考えています。
複合先端研究機構は、社会や地域が必要とする複合的および先端的な研究課題に対して、研究科横断形の研究プロジェクトを設定して取り組むことにより、学術の発展に資するとともに人材の育成を行い、得られた成果を社会や地域へ効果的に還元することを目的として、平成22年4月に開設されました。
現在は、理学研究科・工学研究科・生活科学研究科の3研究科を横断する研究組織を構築し、文理融合をも視野に入れ、特に大都市大阪をターゲットとして、以下の課題に取り組んでいます。
- 大都市における次世代エネルギー開発と産業応用を通じた都市環境の再生
- 都市圏環境保全と全地盤防災のための地下水資源利用
- 都市圏における環境生態系の時空変動
これらの課題は、微視的な空間から巨視的な予測を含む包括的なものです。都市圏における環境問題や地球規模での諸問題に正当に対処してくためには、分野間の垣根を越えた相互コミュニケーションが欠かせません。これらの取り組みを通じて得られた成果を大阪市、市民に発信し、環境イノベーションを地域産業とともに巻き起こしていくことを目標としています。