工学部建築学科
工学部 建築学科の 3 ポリシーと学修マップ
- 教育理念
- 学位授与の方針 (ディプロマ・ポリシー)
- 教育課程編成・実施の方針 (カリキュラム・ポリシー)と学修マップ
- 入学者受入れの方針 (アドミッション・ポリシー)
- 新入生向けカリキュラム紹介メッセージ
教育理念
建築は、様々な環境づくりを通して人間と密接に関わり、社会を形成する重要な要素です。それ故に、豊かで生彩ある社会生活環境の創造に向けて、大きな可能性を有しています。建築学科は、芸術・学術・技術に立脚した「総合建築教育」を教育理念に掲げ、「建築」から「都市」まで幅広く教育することによって、「発展」から「持続」へ、「効率性」から「人間性」へという、成熟期を迎えた社会の要求や課題を的確に把握し、それらの実現や解決に対して「理論的」かつ「実践的」に対応しうるデザイナーやエンジニアの育成を目指しています。
学位授与の方針 (ディプロマ・ポリシー)
建築学科では、所定の単位 (全学共通科目 59 単位以上、専門教育科目 77 単位以上、総計 136 単位以上) を修得することにより、以下のような能力を身につけた学生は、卒業が認定されます。
- 人類社会と自然環境に対する技術者としての自覚と責任を理解する能力
(社会生活の中で遭遇するさまざまな事柄に対し、的確に判断し適切な行動を選択するための幅広い教養と多面的な洞察能力、及び技術が社会や環境に及ぼす影響を予測し対処する技術者特有の倫理観) - 数学、情報技術を含む工学基礎知識とその応用能力
(専門科目を理解する上で必要な基礎知識と技術者として持続可能な生活空間を創造するための知識とその応用能力) - 国際コミュニケーション基礎能力
(建築技術の高度化とグローバル化に対応するために必要な国際的なコミュニケーション能力と物事を論理的に思考する能力、および的確な表現能力) - 建築学および関連分野の基礎知識の修得
(建築計画・歴史、建築環境・設備、建築構造、建築生産に関する基礎知識とそれらを表現する能力) - 建築学および関連分野の専門知識とその応用能力
(建築に関わる課題に対し、積極的かつ計画的に取り組み、各領域の専門知識及び種々の科学技術、情報を統合して応用する能力) - 持続可能な生活空間を創造できるデザイン、エンジニアリング能力
(建築に関わる社会的・環境的諸課題に対し、自主的かつ継続的に学習し、各領域における基礎知識と専門知識を統合活用して、その解決のための具体的かつ総合的な計画を論理的に作成する能力)
教育課程編成・実施の方針 (カリキュラム・ポリシー)と学修マップ
建築学科では一人一人の個性・感性・知性を磨き、柔軟に発想する力を高めるよう「少人数教育」により「建築総合教育」を実践しています。地球環境時代を迎えて、建築は新しい局面に直面しています。これまでのようなスクラップアンドビルド (壊して造る) ではなく、省エネルギーや既存の建築資産の活用を考慮した持続可能なデザイン、すなわち、工学・技術・芸術に立脚した人文・社会領域にまたがる要求に総合的に対応する能力が求められています。そこで本学科では、設計・計画、環境・設備、構造・材料・防災の各専門領域を通じて総合的な学習・教育を実施し、持続可能な社会の生活空間を創造できるデザイナー、エンジニアの育成をめざしており、ディプロマポリシーに記載している卒業時に習得すべき能力に対応した以下の学習・教育目標を設定しています
(A)技術者としての人類社会と自然環境に対する自覚と責任を理解する能力
(B)数学,情報技術を含む工学基礎知識とその応用能力
(C)国際コミュニケーション基礎能力
(D)建築学および関連分野の基礎知識の修得
(E)建築学および関連分野の専門知識とその応用能力
(F)持続可能な生活空間を創造できるデザイン,エンジニアリング能力
入学者受入れの方針 (アドミッション・ポリシー)
建築学科は幅広い分野に対応しており、以下のいずれかの素養や能力を有する多様な人材を求めています。
- より良い人間生活と社会づくりに向けて、建築や社会の問題を解決するための幅広い知識と技術の修得に意欲のある人
- 探究心が旺盛で、人間・社会・自然界で生じるさまざまなできごとや、それを支える仕組みに興味のある人
- 建築という形のあるものを創り出すことや、それを実現するための学術・芸術・技術に対する興味と意欲のある人
- 立体的な思考が得意で、ものづくりや空間への興味・関心が高く、創造力の豊かな人
- 自分の意見を相手に伝えるコミュニケーション能力の向上に対する意欲のある人
- 建築学に関する専門科目を習得するのに必要な一定レベルの学力があり、人文・社会科学、文化、歴史など幅広い分野に興味のある人
新入生向けカリキュラム紹介メッセージ
本学建築学科は、平成 23 年度入試から従来の一般入学試験に加えて指定校制推薦入試を実施しています。選抜方法を多元化することで、偏差値による輪切りと呼ばれる入学者の均質化を乗り越え、多様な関心、能力、文化性を有する入学者による「異種混成」の集団を形成し、建築学教育をより実効性の高い、活力に満ちたものにしています。この制度により、多様なアイデアや視点、技能などが、相乗化、あるいは相異触発することで、創造的活動の活性化、洗練化の増大が期待できて全体のレベルアップにつながり、結果として、デザイナーからエンジニアまで多様な人材を輩出できるような環境を整えています。