公立大学法人大阪市立大学
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教育・学生生活

防火・防災訓練を実施しました(2013/06/04)

 平成25年6月4日(火)、本学杉本キャンパスでは、全教職員および学生、また学術情報総合センターに来られた市民の方の協力を得て、昨年度と同様の大規模な「防火・防災総合訓練」を実施しました。

 特に、今年度は、初めての取り組みとして、教職員をはじめ、学生の皆さんのご協力も得まして、貴重な昼休みの時間帯を使って実施することができました。

 訓練は、「12時10分に震度6強の直下型地震が発生し、各地区1ヵ所で火災が発生した。」との想定で、各部局等で組織する自衛消防隊地区隊を中心に、消火、避難誘導、安否確認、傷病者搬送の訓練を行うとともに、法人運営本部で組織する本部隊では、各部局からの被害状況の収集、消防署への通報、施設点検等の訓練を行いました。

 訓練全般にわたって、学生の皆さん・教職員ともに、回を重ねるごとに着実に訓練の成果が上がって、概ね順調に終えることができましたが、改善すべき課題も認識されており、いつ起こるかわからない災害に備えて、再度検証し、今後の取り組みに活かしたいと考えております。

 訓練後には、役員をはじめ各地区隊長や本部隊各班長などが参加する訓練報告会を学術情報総合センター1階文化交流室(自衛消防隊本部)で行いました。

 自衛消防隊の統括管理者から、「本学は広域避難所だけではなく、地域の収容避難所になっていることから、引き続き防災関連の実効性のある取り組みを行っていきたいと考えている。」との訓示と、各地区隊長、本部隊班長から問題点等の指摘や意見が報告されました。

 また、現場で消防隊を指揮された住吉消防署からは、次の内容の指導をいただきました。

  1. 昨年問題のあった傷病者の担架搬送は、今回改善されていた。
  2. マイク放送については、問題はなかったと聞いている。実際の災害の際もマイク放送を活用していただきたい。
  3. 各種情報は、「何時に・誰から」入ったのかを記載し、時系列にしておくようにすると良い。
  4. 避難については、震度6強になるとかなりの被害になることが予想される。避難経路が暗くて見えないことがあるので、日頃から避難経路には障害物になるような物を置かない等の対策が必要である。
  5. 避難後は建物から離れ、安全な場所にいるようにすること。

 また、今回の訓練を視察に来られた住吉消防署長からは、「今回の訓練は巨大地震を想定しており、大阪市立大学は収容避難場所に指定されているので、実際の災害発生時には、教職員・学生だけではなく、近隣住民など避難者もいる。その中で一番大事なことは、大学がひとつとなって機能を発揮していただくことである。今回は、大学をあげて大規模な防災訓練をし、様々な意見が出たが、実際に訓練をしないとわからないことであり、貴重な意見である。今後皆さんで対策をお願いしたい。本日の訓練は大変意義のあるものであった。」との感想をいただきました。

 さらに、今回は本学生活科学研究科の生田 英輔先生による防災訓練研修「災害時に求められる大学の役割」が行われ、大学人として、防災に係る知識の共有ができました。

 最後に、管理権原者である西澤理事長から、「神戸の震災・東北の震災と大きな惨事を経験し、さらに、南海トラフは驚異的な災害の発生確率の可能性があると示され、その場合どのように対処するか非常に大きな課題となっている。特に大学としては、迅速、責任ある行動が重要である。今回昼休みに実施したことで、新たな課題も出てきたと。今後も、より一層、本学の防火・防災対策を推進してまいりたい。」との総括で終了しました。

 皆様からいただいたご意見を参考にしながら、今後も、学生や教職員の安全が確保できるよう、防火・防災訓練に努めてまいります。

 

H25防災訓練写真② H25防災訓練写真⑥ H25防災訓練写真①

H25防災訓練写真⑤ H25防災訓練写真③ H25防災訓練写真④

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