平成25年12月6日大阪市立大学 第1回災害対策シミュレーション訓練報告
大阪市立大学では、平成19年度から毎年規模を拡大しながら防火・防災総合訓練を実施し、平成22年度以降は、杉本地区全体で4,000人規模の訓練を実施してきております。訓練では、全教職員が自衛消防隊として組織され、学生の避難誘導や初期消火等の訓練を行っており、多くの学生や教職員等のご協力を得て、実のある訓練となっております。
これまでの訓練は、発災直後を想定したものでしたが、今回、杉本地区では、新たな訓練の取り組みとして、発災直後の初動の避難が終了後(概ね2時間後位からを想定)を第2ステージとして位置づけたシミュレーション訓練を実施しました。
シミュレーション訓練の実施には、全学から選りすぐりのメンバーで災害対策特命ワーキンググループ(以下「特命ワーキング」という。)を結成し、対策を検討してきました。また、特命ワーキングでは、災害対策本部(第2ステージ)のマニュアルの原案を作成し、そのマニュアルに従った災害対策本部シミュレーション訓練を企画・立案から運営までを行いました。
このシミュレーション訓練は、学術情報総合センター大会議室を杉本キャンパスと見立て、トランシーバー等を利用しながら、災害対策本部の各班の役割に従い、次々と与えられる条件(半分位は、事前のシナリオに無い課題)に、如何に適切に対応できるかという訓練でした。
参加者からは、「自分たちの班の役割が、災害対策本部(第2ステージ)において、何をなすべきかよく認識できた。」「他部署との連携の重要性が良くわかり、様々なイメージが想定できた。」「繰り返し訓練し、いざという時に備えたい。」等、前向きな意見を多くいただきました。
今後、特命ワーキングでは、シミュレーション訓練の参加者からいただいた意見を参考にして、現在策定を進めております「災害対策本部(第2ステージ)マニュアル」を完成させ、教職員等の皆さんに配布・周知を行い、より一層「災害に強い大学」を目指し、引き続き、災害対策の取り組みを進めたいと考えております。