就業体験&企業訪問研修in上海
大阪市立大学では2012年9月9日~9月16日の期間、上海で就業体験研修を実施しました。8名の学生が参加し、みなさんそれぞれ自分の将来について考えるいい機会になったようです。それでは上海での研修の様子を少しご紹介します。
第1日目 9月9日(日)
上海到着→現地学生との交流会
夕刻上海到着、ホテルチェックイン後、上海の大学で日本語を勉強している現地学生8人との交流会へ。
皆さんちょうど同じくらいの年齢ということもあり、就職の話や普段の学校生活の話、恋愛の話など様々な話題で盛り上がりました。
日中間の大学生の価値観、考え方の違いや共通点を発見したり…。
短い時間でしたが皆さん仲良くなり最後は別れるのがとても名残惜しそうでした。交流会の後は少し足を延ばして有名な外灘の夜景も観賞しました。
(交流した学生とみんなで記念写真)
第2日 9月10日(月)
蘇州日帰り研修
(1)拙政園、山塘街散策
せっかく多くの観光名所を有する蘇州に企業訪問するということで、限られた時間の中2つの名所を訪問しました。
まずは世界遺産に登録されている蘇州四大名園の1つである拙政園。
美しい庭園に皆さん思わずカメラのシャッターに手が。
次に水郷の町並で知られる山塘街を散策。こちらも明清時代の古い町並みが再現された風情のある風景に思わず何度も足を止めることに...。
(山塘街の風景)
(2)企業訪問:池田泉州銀行、蘇州泉屋有限公司(蘇州イズミヤ)
午後からは中国に進出している日系企業2社を訪問しました。
池田泉州銀行では上海・蘇州に進出している日系企業の動向やなぜ多くの日系企業が蘇州に集まっているのかということを丁寧に説明してもらいました。
また蘇州泉屋有限公司(蘇州イズミヤ)では中国に進出するにあたってのブランディングや日本の店舗との違い等学生の皆さんにとっても興味深いお話を実際に店舗内を案内してもらいながら色々と聞くことができました。
(3)大阪市立大学OB・OGとの交流会
蘇州から上海に戻り、夜は上海で実際に仕事をしている大阪市立大学のOB・OGとの交流会でした。
OB・OGの皆さんそれぞれ気さくに声を掛けてくれたおかげで場は一気に和やかムードに。
上海での仕事や普段の生活についてざっくばらん話してくれます。
上海の大学で教職についているOGや中国で起業したOBのなど様々な分野で活躍している先輩と話をする機会を得て、参加者の中には「これなら、自分も将来海外で働けるかも…」と将来に少し自信がついた学生もいました。
(池田泉州銀行) (蘇州イズミヤ)
第3日~第5日目 9月11日(火)~9月13日(木)
日中ものづくり商談会@上海での就業体験
本日からいよいよ就業体験開始です。
今回みなさんが就業体験を行うのは、大阪市立大学OBが代表を務めるファクトリーネットワークチャイナ主催の「日中ものづくり商談会@上海2012」です。
「日中ものづくり商談会」は日本企業と中国企業が商談を行う出展企業約600社、来場企業数約5,700社、来場者数約10,000人超の大型商談会で、参加学生の皆さんはこの商談会で前日の設営から商談会開幕後の①受付(出展企業の登録、名札の受渡し)、②場内案内(日本人の案内やブース内の備品の要望対応など)、③後方支援(ガイドブック設置、水の補充など)にそれぞれ分かれて就業体験を行いました。
初日にはスタッフパス並びに全員お揃いのウェアが配布され就業体験が始りました。
商談会にはイベントアルバイトとして上海対外貿易学院の学生も動員されており、学生同士片言の中国語、英語や日本語を駆使しながらのコミュニケーションは日本にいては中々体験できないことであり、みなさんとても良い経験になったようでした。
就業体験の感想として、日本語と中国語の二か国語が飛び交うなかでの就業体験はとても刺激的だった。語学の大切さも感じたし、なにより外国で働くということを少しでも体験できたことは、とてもよかったとのことでした。
また夜には、ファクトリーネットワークチャイナが食事会を企画してくださり、同社代表を務める本学OBより企業に至った経緯や、雇用者としての立場から中国での就職についてのアドバイスをもらったり、また別の夜には就業体験で仲良くなった上海対外貿易学院の学生達と食事に行ったりとみなさん充実した時間を過ごしていました。
(商談会の様子) (就業体験中の1コマ)
第6日 9月14日(金)
(1)事務所でのイベントアフターフォロー
いよいよ就業体験最終日。この日は事務所に出勤して、社員朝礼に参加し業務開始です。
商談会のアンケートの集計やデータ入力作業を行いました。
今回の商談会には約600社が出展しており、約600社分のアンケートを就業体験修了時間のタイムリミットであるお昼までに整理するにはフルスピードでの作業が要求され、みなさん黙々と作業に没頭していました。
昼食後には就業体験の修了証書を授与いただき4日間お世話になったファクトリーネットワークチャイナの社員のみなさんともお別れです。
大変お世話になりありがとうございました!
(社員朝礼に参加)
(2)企業訪問:三井住友銀行上海支店、大成律師事務所
就業体験終了後は浦東新区にある世界一の高さを誇る展望台を有する(平成24年2月現在)上海環球金融中心へ移動。
同ビルに入居する三井住友銀行上海支店並びに大成律師事務所へ企業訪問しました。
まず三井住友銀行上海支店では、現在、本学OB二人が勤務中ということもあり、お二人による座談会(2グループに分かれ各30分×2回)を企画していただき、少人数でアットホームな雰囲気の中でお話を伺うことができました。
次に大成律師事務所では現在事務所のパートナーを務める本学OBが忙しい中時間を割いて参加者からの質問にも丁寧に対応していただき、改めて将来自分がどうなりたいかということについて考えるいい機会になったようでした。
(三井住友銀行上海支店)(大成律師事務所)
第7日 9月15日(土)
終日自由行動
みなさん思い残すことのないよう精一杯上海を満喫!
第8日 9月16日(日)
帰国日
空路大阪へ。みなさん1週間お疲れさまでした!
(就業体験修了証書と共に)
研修に参加しての感想
■就業体験について
・日本語と中国語の二か国語が飛び交うなかでの就業体験はとても刺激的だった。現地のアルバイトの学生と、なんとか英語で意思疎通をしたことも心に残っている。
また、留学生やスタッフで二か国語話す人はとてもかっこよく見えた。語学の大切さも感じたし、なにより外国で働くということを少しでも体験できたことは、とてもよかった。
・受付、会場の見回り、力作業等のあらゆる業務を体験することができました。日本でも前述の業務は体験できますが、中国という言語、文化が違う場所で体験することで、日本でそのような業務をすること以上のものを得ることができました。
例えば、受付業務では、日本人を相手に対応をしましたが、中国人を相手に対応することはできませんでした。この経験から、中国語を話すことができれば、より業務の幅が広がる、ということを実感しました。そのため、今後の中国語を学習する際のモチベーションを得ることができました。
・視野が広がりました。新しいことを経験し、良い勉強になりました。そして、この就業体験を機会に、たくさんの人と出会いました。そのおかげで、自分の人生や就職のことについてもいろいろ情報をもらい、改めて考えさせて頂きました。本当に大変いい経験になりました。
■研修全体について
・中国の学生と交流ができたこと。市大にいては絶対にできないであろう体験ができ本当に良かったと思う。今までは、ニュースなどでしか中国のイメージがつかなかったが、実際に自分の目で見ることで中国に対するイメージを持てたことも良かった。
・日本の企業が中国でどのような活動をしているのかを知ることができた。日本と違うビジネスのやり方をしている企業もあり、関心を持てた。実際に市大OBの方が活躍している姿を見ることができ、良かったと思う。
(上海の夜景)
みなさんいかがでしたでしょうか?
来年度も研修は実施予定ですので、みなさんぜひ参加してください!