公立大学法人大阪市立大学
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教育・学生生活

2012年度交換留学レポート5月号(ドイツ ハンブルク大学)

商学部3回生 森本摩耶

こんにちは。今年の4月からハンブルグ大学に1年間交換留学している森本摩耶です。
今回は第1回目の留学レポートということで、ハンブルグに到着してから現在までのおおまかな流れについてお話します。

stu report027 01寮からの景色(12階) わたしがハンブルグに到着したのは3月31日。翌日の4月1日に、事前に連絡を取っていたハンブルグ大学の学生(チューター)と合流し、寮まで連れて行ってもらいました。わたしが現在住んでいる寮は、大学寮の中では最も新しく、交通の便も良いため、学生達からの評判も高い寮です。部屋は個人部屋ですが、キッチン・シャワー・トイレは3~4人で共同使用です。ドイツ語ではこのような寮をdas Studentenheim またはWG(Wohngemeinschaft)といいます。そして、キッチン・シャワー・トイレを共同使用するルームメイトのことをder Mitbewohner(女性の場合はdie Mitbewohnerin)といいます。わたしがこの留学で一番最初に驚いたのは、Mitbewohnerが全員男性だったことです。恐らく日本では考えられないことだと思いますが、基本的にドイツの寮では空いた部屋に次の住居者を入れていくので、性別等の配慮はありません。またこの寮には、留学生はもちろん、ハンブルグ大学の一般学生や他大学の学生、ハンブルグで働いている社会人など、さまざまな国籍・年齢の人々が住んでいます。当然、フロアの清潔さや雰囲気、またフロアでの共通言語も住んでいる人によってさまざまです(わたしのフロアのキッチン・シャワー・トイレは衝撃的に汚かったです・・・笑)。わたしのMitbewohnerはスロバキア人男性とトルコ人男性で、普段彼らとは英語で会話しています。最初は初めての寮生活でMitbewohnerが全員男、という状況に不安を抱きましたが、Mitbewohnerともすぐに打ち解け、雰囲気にも慣れてきて、今では楽しく快適な寮生活を送っています。

stu report027 02キッチン 寮に入った翌日からは、チューターと共に大学へ行って授業登録をしたり、住民票・学生登録・健康保険・口座開設等の手続きのために区役所や銀行に行ったりと、しなければならないことがたくさんあり、4月は動き回りました。ドイツでは手続きの際、予約時間を少しでも遅れると順番を飛ばされたり、窓口によって対応が違ったり(別の窓口では必要なかった書類を求められるなど)と、なかなか思うようにいかないことが多いです。しかし、わたしたちより半年早く留学を開始している日本人学生達やチューターが丁寧に教えてくれたり、手伝ってくれたので、比較的スムーズに手続きを進めることができました。ビザの申請のために朝の5時頃から外国人局に行ったこともありましたが、それでも1回でビザを申請できたのはラッキーな方だそうです。他の日本人学生の中には必要書類が揃わず3・4回外国人局に行ったと言っていた人もいました。 4月の2週目あたりから授業が始まるので、これらの手続きはできる限り早めにするほうがいいと思います。

stu report027 04寮から徒歩で行けるアルスター湖最後に、大学生活についてです。
わたしは現在、DaFと呼ばれる留学生向けのドイツ語の授業と、Japanologie(日本学科)の授業を受けています。DaFの授業は授業登録日に各担当の先生に直接申し込めば受講することができます。Japanologieの授業は日本人の先生が担当されていて、わたしは日本の新聞をドイツ語に訳す「Zeitung」と、ドイツ語の小説を日本語に訳す「独文和訳」という授業を受けています。これらのJapanologieの授業は、初回の授業時に名簿に名前を記入すれば受講することができます。 このような大学の授業に加え、ドイツ人学生と日本人学生で2時間ほど会話をする「タンデム」という時間があります。
このタンデムではお互いの語学力向上はもちろん、課題を教え合ったり、文化の違いや方言、口語的な表現、若者言葉など、授業では学べないような内容もたくさん知ることができます。また、タンデムパートナーを通じて他のドイツ人学生と知り合ったり、タンデム時間外に買い物や旅行にでかけたりと、ドイツ人学生と友達になる良いきっかけにもなります。 最初は2・3人だったタンデムパートナーも徐々に増え、現在わたしは週に6コマのタンデムと5コマの授業を受けています。ドイツ語での授業はまだまだ難しく、課題も多いので大変ですが、充実した日々を送っています。

stu report027 03アルスター湖もうすぐPfingstenと呼ばれる、5月の終わりから6月にかけて1週間ほどの休みがあります。このような休みを利用して、多くの留学生達は国内や近隣国へ旅行に出かけます。こうやって気軽に他の国へ旅行できるのもヨーロッパへ留学する魅力のひとつだと思います。わたしもこのPfingstenが今からとても楽しみです。