公立大学法人大阪市立大学
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交換留学レポート(中国 深圳大学)

 大家好(みなさん、こんにちは)。今回私は中国語の学習、また将来海外で働くための経験のため中国・深圳大学に1年間留学しました。中国語学習、現地での出会い、そして海外でどう生きるかという3点について書いてみました。

まず、深圳という都市について簡単に紹介しておきます。深圳は1978年の「改革・開放」以来中国のIT分野の中心地として経済成長を続けており、中国のシリコンバレーとも呼ばれています。実際に住んでみると非常に進んでいる部分と昔ながらの伝統的な部分の両方が混在しており、様々な中国の顔を見ることができて、留学先としてお勧めです。

  

(改革・開放40周年のライトアップ)                   (梧桐山からの深圳の様子)

それでは、中国語の学習についてですが、授業は月曜日から金曜日まで朝8時30分から11時50分までで、一クラスには20から30人ほどの留学生がいます。深圳大学の中国語コースの特徴は、レベルによるクラス分けが細かく、自分に合ったクラスを簡単に見つけられることです。私の場合、留学前は中国語を2ヶ月ほど独学した程度だったので、前期は入門クラスで基礎を学び、夏休みに自分で初級クラスの内容を勉強し、後期は中級クラスで日常生活において困らないレベルの中国語を学びました。クラスメートは様々な国・地域の留学生から構成されており、彼らとの日常会話のおかげで中国語の会話力が上達し、また英語を話す非常に良い機会にもなりました。留学生の多い深圳大学に留学すると中国語だけでなく、英語を話し、上達させられる機会が多いのも深圳大学に留学する良さです。

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 (中間テストでのプレゼンテーション)                  (現地で出会ったテニス仲間)

次に、深圳での留学中の出会いについてですが、深圳大学への日本人留学生が少ないこともあり、クラスでは私を含め、日本人は二人だけでした。そのため、日本人以外の留学生と積極的に交流し、お互いの国や地域についてのこと、なぜ中国語を勉強するのか、また将来どのようなことをしたいと思っているのかについて話し合うことができ非常に良い交流ができました。授業以外では、深圳大学のテニスクラブに所属することで、趣味であるテニスを通して、現地の学生と交流することができました。その中でも台湾の学生とは深圳で最も親しい友人になれました。お互いに海外の様々な国や地域に行ったこともあり、共通の話題が多く、お互いの幼少期、十代の頃、海外での経験について話し合い、意見の共有ができました。

みなさんも留学される際は自分の趣味に関するものを現地にもっていくと、趣味を通して現地の人々と仲良くなり、関係を深められるので是非試してみてください。

 

最後に、海外でどう生きるかということについてですが、これは私がこの1年間常に考えていたことで、私にとって非常に難しい問題のひとつです。まず、最初に日本人として海外でどう生きるかということを私は考えました。「日本人として」という考えを私が強く意識するようになったのは、アメリカ人のクラスメートとの交流を通してです。彼が語ってくれたのは、海外では母国の代表という意識で生きると良いというものでした。自分の行動を通じて現地の人々の日本へのイメージが少しでも良くなると嬉しいです。次に、海外の方とどう接していくかについて私は自分の経験を通して、一つのことを学びました。それは、どのような人に対しても自分らしく接し、相手の方が何人であるかということを出来るだけ考えないようにすることです。私には中国人の恋人がいますが、彼女と日々過ごす中で彼女のことを中国人と意識することはありません。中国の関税で私たちの並ぶレーンが違うときなどにふと自分たちは国際恋愛をしていると気づく程度です。このように、海外で生活するうえで「日本人として」という意識と自分らしく海外の方に接するということを調和させることが大切ではないかという考えが、「海外でどう生きるか」に対しての現時点での私の答えです。

 これから留学されるみなさんへ

海外で1年間留学するということは決して簡単なことではなく、苦しく感じることもありますが、1年後に留学生活を振り返ってみると、新たなことを学べるだけでなく新たな人と出会い、そして新たな自分に出会える非常に良い機会です。自分の限界を決めずに是非留学に挑戦してみてください。自分の人生の可能性の大きさに気づくと思います。

商学部 4回生 武田 昌大