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教育・学生生活

語学研修レポート(ロシア サンクト・ペテルブルク大学)

ロシア留学レポート 法学部二回生 安藤晴香

 8月末から9月末までの1ヶ月間、二回生五人でロシア・サンクトペテルブルグに滞在しました。現地ではサンクトペテルブルグ大学の留学生寮に入り、週6日、語学学校に通いました。学期が始まる前後では大学側が様々なwelcomeイベントを用意してくれて、留学生同士での親睦を深められる機会もありました。本当に多くの国からの留学生が一堂に会していて、世界の凄さを感じました。各々の国が自慢の料理やお菓子をもちよるパーティがあったのですが、そこでなんと日本チームは二位に輝き、景品をいただきました。

(大学の建物)
(大学の建物)

 

 

 

 

 

 

 

寮は古くてぼろぼろでしたが、近くにスーパーが三つもあり、部屋も暖かくきれいで、いつも快適な気温で過ごせました。気になるサンクトペテルブルクの気候ですが、日にはよりますが総じて九月上旬までは気温が高く、20-25度前後くらいで、暑かったです。でも日本の夏のように湿度は高くなく、不快感はありません。下旬になると一気に気温は一桁になり、日本の12月並みの寒さを感じました。息も白くなっていました。

(スーパーの肉コーナー)
(スーパーの肉コーナー)

 

 

 

 

 

 

 

 サンクトペテルブルクは何よりも町並みがとても美しく、誰でもすぐに気に入ること間違いなしです!カラフルでおしゃれで大きな建物が立ち並んでいます。ロシアでは地震が無く、割といい加減な建築でも崩れないから、古い建物が残っているんだとか。

(サンクトペテルブルグの街並み)
(サンクトペテルブルグの街並み)



 

 

 

 

 

 

苦労したのは慣れないところでのお金のやりとりやサービスを受けようとしたときです。ロシア人の店員さんや職員は基本微笑まないし、明らかに外国人で、言葉を理解していなさそうな態度を出しても、こわーい顔で、ひたすらロシア語でまくし立ててきます。特に中年のおばさんの威圧感は恐怖でした。でも、若い店員さんは微笑んでくれたり、外国人と分かれば頑張って英語で対応してくれようとしてくれることが多かったです。


(ロシアで人気のファストフード、テレモック。クレープのような生地に肉やチーズ、鮭、スメタナが入っていたり、果物のジャムが入っている物もあります。)
(ロシアで人気のファストフード、テレモック。クレープのような生地に肉やチーズ、鮭、スメタナが入っていたり、果物のジャムが入っている物もあります。)

 

 

 

 

 

 

 

ロシアにいると、この対応、日本なら絶対ダメだろうなーと思うことはたくさんありました。適当な、やる気のなさそうなところが多かったのですが、でもこれくらいのほうが肩の力抜けていいんじゃない?と思えてきました。日本では高いサービスが求められすぎて、ロシアでは気にもとめないようなことでずっと気を張らなくちゃいけなくて、疲れてしまう人もいると思います。こう見ると生きづらい国だな(笑)と思いました。また、ロシアではキャッシュレスが日本よりも普及していました。レストランに行ったときも、食べ終われば店員さんが手のひらサイズの機械を持って席まで来てくれて、とてもスマートに一人ずつでのお会計が可能でした。

(レストランの壁のマトリョーシカ)
(レストランの壁のマトリョーシカ)

 

 

 

 

 

 

 

観光地でも英語の表記がなかったり、先ほども言ったように、とにかくロシア語のみで対応してくる人が多く、生き延びるには否が応でもロシア語をやるしかないので、ロシアに留学するのはロシア語を学ぶ上でとても効果的なことだと思います。英語が通じてしまうとそれに頼ってしまうので。日本だとお店の看板が英語や諸外国語が使われていたり、固有名詞が多くて外国人にとっては何のお店かわかりにくいことがあると思うのですが、ロシアでは町中のお店の看板がロシア語の表記であふれていて(しかもシンプルで、わかりやすい単語で)、メニューなども、単語を調べていけば結構読めるのでやりがいが感じられやすいと思います。

 

(カフェの看板)
(カフェの看板)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また今回、私たちはサンクトペテルブルグ大学で日本語を学ぶ学生らの授業に参加し、交流を深めることができました。二年生の数人と仲良くなり、散歩に行ったりご飯に行ったりもしました。彼らは私たちと同じように、入学してから一年ほど日本語を学んだだけだというのに、辞書も使わず私たちと普通に会話ができるレベルで日本語が上手くて、本当に驚きました。一年生の授業にお邪魔したときは、彼らはまだ入学したばかりでしたから、日本語は喋れられないのですが、めちゃくちゃ積極的に英語でガツガツといろんな事を聞いてきて、意欲がすごかったです。でも対照的に三年生はおとなしく、シャイであまり会話を交わせなかったので、当たり前ですが、ロシア人でもいろんなタイプがいるんだなあと思いました。そして、言葉には表せないのですが、一緒に話しているとそのロシア人の独特な空気感、発想、ミステリアスな雰囲気を肌で感じました。私だけかもしれませんが…。

そして、これはほかの言語を学ぶときもそうだと思いますが、現地の語学学校に通うと、結局その言語を学ぶ外国人たちだけが集まるので、それだけでは肝心のその国の友達と交流できないと思いました。今回、アクションをとったことで同い年のロシア人の友達ができたことは本当に刺激的で、良い経験になりました。このサンクトペテルブルク派遣に参加できて、とても有意義な夏休みを過ごせました。関わってくださった皆さまに本当に感謝しています。ありがとうございました!