公立大学法人大阪市立大学
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創立130周年記念事業「生誕80年 大阪が生んだ開高健」展(2011/2/11-20)

2011年02月18日掲載

平成23年2月11日(金)、なんばパークス7階パークスホールにて、大阪市立大学創立130周年記念事業「生誕80年 大阪が生んだ開高健」展が始まりました。大阪市立大学の卒業生で初の芥川賞作家でもある開高健(1930-1989)の生誕80年を記念し、草稿、釣り具、写真などゆかりの品々約200点を展示、今年1月に取り壊された北田辺の開高健旧宅のミニチュア模型や、解体の際の建材で作ったウクレレなど、初公開の品々も見ることができます。

開会に先立ち、午前中にオープニングセレモニーが行われました。200人近くの方が集まる中、冒頭、主催者を代表して西澤 良記 大阪市立大学長は「本学は、明治13年の大阪商業講習所の設立を起源とし、変遷を経て昭和24年に新制大阪市立大学として歩き始めました。開高健氏は新制大阪市立大学の法文学部一期生です。氏と同期生で本学学友会の会長でもいらっしゃる高原 慶一朗 ユニ・チャーム(株)取締役・取締役会会長は、学生時代、開高健と文学論を語り合う仲でもあったそうですが、開高健さんはすさまじい読書量、豊富な知識・語彙で、すでに当時から「開高節」が流れるように出てきたそうです。本学は各界で活躍する多くの人材を輩出してきましたが、芥川賞作家は開高健氏ただ一人であり、今回の展示を通して氏の業績を学生や今の若い人たちにも知ってもらいたいと思います。本学は、都市・大阪の大学として、都市とともに歩く、大阪市とともに歩く、を一つの理念にしていまして、大阪落語や文楽を主題とした公開授業を開くなど多くの市民の方々と文化の交流を行ってきましたが、今回の展示は、開高さんの活力、大阪魂を思い起こさせてくれるものであると思います。開催にあたり、企業、開高健記念会など数多くの皆さまのご協力を得、また、同窓会の方々の地道な活動・ご協力により、今日、素晴らしい、晴れやかなオープニングの日を迎えられたことに御礼申し上げます」とご挨拶しました。

次に、来賓を代表して、開高健展実行委員会会長を務められた平松 邦夫 大阪市長から「大阪市立大学は、公立大学としては日本でも初期にできた歴史ある公立大学です。この大学で学んだ多くの人たちが大阪の魅力を高め、全国に発信していく、あるいは、地方から学びに来た人たちが、大阪の魅力を感じて住み続けることによって新たな大阪市民の層が広がっていく、そういった意味でも、130年の歴史の持つ素晴らしさがあります。その中でもきらりと光るダイヤモンドが開高健だと思います。大阪は、しっかりとした庶民のにぎわい・文化を守り通してきた歴史があり、開高健さんには、人を信じながらこのまちに生きた、そしてこのまちで学んだ人の優しさを感じます。長く続いていく文化は、単に派手なものだけではなく、地道に人の心に根付いていくもので、それが今回、大阪市立大学130周年記念、開高健氏の生誕80年を記念したこのイベントという形で開催されることを心から嬉しく思います。文字・文学・芸術に触れる機会を多くの子供たち、大阪の人たち、日本中の人たちに知ってもらう役目が市大にはあると思っています。」とお話しいただきました。

挨拶に続いて、開高健氏の妹である野口順子様をはじめ、ご来賓の方々によるテープカットが行われました。寒波の影響で前夜から雪が降り、会場近辺でも雪が積もるほどの厳しい寒さに見舞われましたが、大阪が輩出した偉大な作家の足跡をたどろうと来場した人々の熱気に会場は包まれていました。

開幕からの5日間で3600人を超える方々が訪れています。「生誕80年 大阪が生んだ開高健」展は20日(日)まで開催中です。多数の皆さまのご来場をお待ちしています。

お問合せ先
開高健展実行委員会事務局(大阪市立大学有恒会事務局内)
電話:06-6605-2087

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