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都市の課題をテーマに、大阪市立大学国際学術シンポジウムを開催(平成25年9月17日~19日)

都市の課題をテーマに、大阪市立大学国際学術シンポジウムを開催(平成25年9月17日~19日)

大阪市立大学は、高い研究力を国内外に発信するため、毎年各分野トップクラスの研究者を国内外から招待し、国際学術シンポジウムを開催しております。
今年の国際学術シンポジウムでは、「エネルギー・環境」、「安心・安全・健康」、「創造性マネジメント」という都市としての3つの喫緊のテーマに焦点をあて、都市再創造に関する実験的なモデルを提示いたします。世界的な知のリーダーと意見を交わしながら、住み良く魅力ある都市をつくるためのアイデア、技術、工程などをプレゼンテーションします。そして最後のセッションでは、「都市の再創造―20年後の大阪」と題した学術演劇(学劇)を上演し、ドラマ仕立てでシンポジウムのテーマに迫ります。
ご関心をお持ちの方はぜひご参加ください。

項目詳細
開催日 2013年09月17日 - 2013年09月19日
開催場所 ・ナレッジキャピタルコングレコンベンションセンター
・大阪府立大学I-siteなんば
・住吉大社
・大阪市立大学(学術情報総合センター、田中記念館)
内容・プログラム こちらをご覧ください。
各セッションの概要はこちら
申込方法 当日会場まで直接お越しください
(セッション7については事務局までお問い合わせください)
申込開始 2013年07月17日
申込締切 2013年09月12日
参加費・受講料 無料
定員 各セッション50~300人(※添付のチラシをご覧ください)
対象 どなたでも
主催者 大阪市立大学
後援・協力 【共催】大阪府立大学観光産業戦略研究所(セッション4)、【後援】大阪市、【協力】住吉大社

各セッションの概要

9月17日(火) ナレッジキャピタルコングレコンベンションセンター

セッション1:クリエイティブ・マネジメント  10:00-12:00
世界のビジネススクールでは、リーダーシップ開発、チェンジ・マネジメント(組織変革)教育、起業(企業)家育成等の分野で、演劇やデザイン、レゴ・ブロックなど、さまざまなアート技法を用いたワークショップ形式の授業が広く行われています。本学経営学研究科「医療・福祉イノベーション経営」社会人プロジェクト研究(医療・福祉職向け夜間修士課程)でも、海外ビジネススクールや国内教育系大学院の協力を得てアート・ワークショップを実施し、高い教育効果を得ています。
本セッションでは、大学教員・演劇家・コンサルタントとして、多くの欧米のビジネススクールや企業研修でシアター(演劇)・ワークショップを実施している、米国・ウースター工科大学のスティーブン・S・テイラー准教授に登壇頂き、理工系研究・技術者と経営学研究科社会人・一般大学院生を「受講生」として、組織変革や起業に不可欠な「コラボレーション(協働)」能力を涵養する公開シアター・ワークショップを開催します。
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セッション2:人工光合成(1)  13:00-15:00
太陽光エネルギーを利用して水と二酸化炭素から水素やアルコール等の燃料(Solar Fuels)を生成する科学技術(人工光合成)の実現は、世界中の研究者が注目する急務な研究課題であり、研究が活性化しています。
本セッションでは、欧州地域における人工光合成研究拠点のリーダーである英国グラスゴー大学のリチャード・コグデル教授(英国王立協会会員)をメインゲストとして招聘し、人工光合成による太陽光燃料生成に関して、特に欧州地域における拠点形成の現状と将来展望について講演いただきます。そのカウンターパートとして、本学の人工光合成研究センター副所長の天尾豊教授(複合先端研究機構)から、生物工学的立場で実際に太陽光エネルギーを利用した水素発生及びメタノール生成についてご紹介いたします。
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セッション3:脳科学から健康科学イノベーションへ  15:30-17:30
健康科学を進めていくためには、心身の健康とともに、よりよきコミュニケーション、アート等にspiritualに過ごす日常、そして、過重ストレスに耐え疲労を軽減する生活の工夫が重要です。特に、近年、脳科学の進歩とともに、コミュニケーション、アート、アンチ-ファティーグに対する我々の対処法の神髄に迫ることができるようになりました。
本セッションでは、このような「健康科学のための脳科学」をさらに進めるために重要な切り口として、コミュニケーション、アート、抗疲労に焦点を当て、視覚分野の第一人者であるロンドン大学のセミア・ゼキ教授(英国王立協会会員)をはじめとした、それぞれの第一人者による最新の脳科学知見を提供し、新しい学問である神経(脳)美学や神経(脳)健康科学についての展開の現状と将来展望について討論します。
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9月18日(水) 大阪府大I-siteなんば

セッション4:コミュニティと創造性 10:00-12:00
都市の再創造はどのように成し遂げられるのか?現在、世界各地で挑戦が進んでいます。
本セッションでは、都市計画やアーバンデザインに立脚して、21世紀の都市の創造性を支えるエンジンともいえる「コミュニティと創造性」に焦点をあて、世界での動きを俯瞰します。アジアからは、中国・精華大学の譚縦波教授を招いて成長著しい中国各都市の動きを、ヨーロッパからは旧市街の再生に成功したバルセロナの試みを、北米からは市街地の資源活用や再生を睨んだ制度運用を、そして、大阪のリバイタリゼーションに向けた取り組みを各パネラーより紹介いただき、20年後の大阪を再創造していくための方法論についてディスカッションします。
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9月18日(水) 大阪市立大学 学術情報総合センター

セッション5:人工光合成(2) 13:00-15:00
米国ではオバマ大統領の発言を受け、5年間で150億円もの大金を注ぎ、人工光合成による燃料生成に関する技術開発が進められています。
本セッションではその旗手である、米国人工光合成ジョイント研究センター(JCAP)のディレクターを務められているカリフォルニア工科大学のネイザン・ルイス教授を招へいし、JCAPにおける人工光合成研究の現状と将来展望についてご講演いただきます。そのカウンターパートとして、本学人工光合成研究センター所長の神谷信夫教授(複合先端研究機構)から、植物が創造した水を分解して酸素を発生する生体触媒(MnCaO5クラスター)の厳密構造解析と本学の人工光合成研究センターの現状と将来展望についてご紹介します。
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セッション6:都市のスマートエネルギーネットワーク 15:30-17:30
関西イノベーション国際戦略総合特区において、大阪市は、エネルギー政策として「咲洲地区スマートコミュニティ実証事業」を推進しており、エネルギー事業への新規参画などにより地域を活性化しようとしています。この咲洲において、既成市街地に鉄道軌道空間を利用して低コストで熱、電気の搬送路を敷設し、電力・熱融通のインフラを構築し、CO2削減効果・広域運用性・防災性を検証します。既成市街地のエネルギー安定供給と低炭素化、非常時の電源・エネルギー源の確保のため、再生可能エネルギーの大規模ビル導入を可能にし、既設ビル設備を含む分散型エネルギー源を地域で融通、高効率化するシステムを構築するための研究開発をご紹介します。
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9月18日(水) 住吉大社 神館

セッション7:まちの安全とひとのウェルビーイング 16:00-17:00、18:00-20:30
住吉区は1800年もの昔から開かれた居住地であり、そこでは多様な生活文化が息づくとともに、様々な災害も経験しています。現在は、大阪市のなかでも有数の住宅地として営まれているものの、個々人の孤立、地域産業の衰退、防災対応など様々な地域の課題が顕在化しています。 本セッションでは、大阪市立大学のある住吉区を対象に、そこでの安全・安心とひとのウェルビーイングのあり方について議論します。豪州メルボルン大学のキャロリン・フィッツマン准教授を招へいし、特に、都市防災を科学的かつ文化論的にとらえながら、現代社会が共通して抱える課題である「コミュニティ再生」や「まちの活性化」、「地域産業振興」のあり方を展望したいと思います。まちの防災、コミュニティ防災を課題としながらも、人々の住まい方や文化、歴史を含めた広い視野から議論を展開します。
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9月19日(木) 大阪市立大学 学術情報総合センター

セッション8:コミュニティを創るオープンソースアプローチ 10:00-12:00
数学・物理はピュアな理論や実験研究と思われがちですが、本セッションでは、その社会性・応用性、とくにフリーオープンソースソフトウェアを使った大きなコミュニティ形成の可能性についてアピールします。オープンソースアプローチがどのように、より良い教育・素養をもたらし、また社会経済や社会環境の構造の改善に役立つか、を示します。Human Security Index(人間安全指標)の創始・推進者であるデビィッド・ハスティング博士を招き、活気あるコミュニティ(地域社会)の定義と定量化、基礎科学における教育・素養の発揚の1例として「数学的オープンソース“MathLibre”プロジェクト」、空間データの構造基盤を構築するためのオープンソースアプローチの一例として「空間情報科学におけるオープンソース・イニシアティブ」を紹介します。
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セッション9:若手研究者の奨励発表  13:00-15:00
本セッションでは、学内公募により選ばれた「エネルギー・環境」「安心・安全・健康」「創造性マネジメント」に関連する分野の4名の若手研究者による研究発表を行います。

  • 工学研究科講師 佐藤 絵理子
    「反応性アクリル系ポリマーの精密合成と高性能易解体性接着材料への応用」
  • 生活科学研究科後期博士課程3回 夜久 圭介
    「ナンキョウ(タイショウガ)から単離された1’-acetoxychavicol acetateの神経変性疾患の予防」
  • 創造都市研究科准教授 米澤 剛
    「オープンソースを用いたベトナム・ハノイの時空間都市変容と持続可能性」
  • 都市健康・スポーツ研究センター准教授 岡崎 和伸
    「高齢者の熱中症予防のための具体的方法の開発」

この4名の若手研究者には、9月17日開催のオープニングセレモニーにおいて、学長奨励賞が授与されます。
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9月19日(木) 大阪市立大学 田中記念館

セッション10:学劇「都市の再創造―20年後の大阪」 15:30-17:30
セッション1~9のメンバーが「20年後の大阪」を舞台とした学術演劇(学劇)を上演し、ドラマ仕立てでシンポジウムのテーマに迫ります。個別のセッションでは世界から知の熟達者がリアルな大阪の問題に立ち向かいます。それら異なるセッションが最後(セッション10)に出会い、問題を共有し、協働して知恵を模索します。
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開催日 2013年09月17日(火) - 2013年09月19日(木)

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