高校訪問~ゲストティーチャー体験~
2019年11月14日(木)、大阪府立三国丘高校で堺市学生交流事業実行委員会主催する高校ゲストティーチャー体験が行われ、済州大学 地球海洋学部からの交換留学生で現在、本学理学部地球学科で学んでいる、Kang Min Jae(カン ミンジェ)さんが教壇に立ちました。
このプログラムは、外国人留学生が日本の高校に出向き高校生と交流を通じて、日本の学校生活や文化の相互理解を深めることができるものです。
今回ゲストティーチャーとなったカンさんが日本に興味を持ち、日本に行こう!と思ったきっかけは3つありました。
1つ目は友人が日本の‟アニメオタク“で影響を受けたこと。2つ目は母国以外の文化に触れて経験値を上げたいと考えたこと。(カンさんは、幼少期からボーイスカウトに所属。中・高を通じて2度の来日経験があり、日本への親近感があったそうです。)
そして、3つ目に本学の交換留学制度を利用して地質学を勉強したいと考えたことにあります。
小さな頃、恐竜が大好きだったカンさんは、両親に連れられて自然史博物館行っていました。自ずとカンさんは古生物学から、地質学まで幅広く興味を持つようになりました。そんな折、日本で東日本大震災が発生。地震は予測できないのかと調べたところ、地震大国である日本では地震関連研究が盛んであることを知り、交換留学生として日本で学ぶ決意をしたそう。
そんなカンさんの授業は、「衣・食・住・金融」をテーマに日本とアジアの違いに注目して進められました。
「衣」では韓国ファッションのトレンドを紹介。スタイリッシュな江南スタイルとスポーツミックスの弘大スタイルについて語りました。「食」では、日・中・韓での箸の長さの違い、「住」では冬に極寒となる韓国ならではの住宅の設計の違い。「金融」では既にキャッシュレス社会になっている韓国と日本の違いについて等、生活の違いを細かく分析して学生に説明しました。
また、文化の違いとして、韓国と日本の恋愛スタイルについて説明した際は、学生の反応は上々だったとのこと。
今回の体験を終えて、「隣の国について知らない学生が多いので、文化を伝える機会があってよかったです。」と語ったカンさん。
その後大阪府立堺上高校にも招かれ、同様のレクチャーを行ったとのことです。
日本の高校生と留学生との直接交流は、異文化に対する理解を深める一助となります。今後も本学ではこのような学生活動を積極的に支援し、国際交流を推進してまいります。
2019.12.国際センター