国の産学官連携拠点に参画
本年度から始まった文部科学省・経済産業省の「産学官連携拠点事業」において、
・世界トップクラスの研究開発拠点(グローバル拠点)に、『大阪・兵庫地域が取り組む「関西バイオメディカルクラスター拠点」構想』
・地域産業の競争力強化のための研究開発拠点(地域中核産学官拠点)に、大阪地域が取り組む「大阪グリーンエネルギーインダストリー拠点」構想』
の2つの拠点構想が選定されました。
今後、大阪を中心に、バイオメディカルとグリーンエネルギーに関する人材育成・基礎研究から実用化・事業化までの活動を産学官が有機的に連携して推進し、国の各種支援を受けながら、持続的・発展的にイノベーションを創出していきます。
なお、認定式は「第8回産学官連携推進会議」(6月20日(土)京都)において、行われる予定です。
「関西バイオメディカルクラスター拠点」構想
「産学官連携拠点事業」のうち、グローバル産学官連携拠点に採択。
(全国で13件提案、5件が選定)
関西バイオクラスターは19年度から知的クラスター創成事業(文部科学省:研究開発費補助/5年間、年12億円程度)に採択されており、今回の拠点選定により追加的な支援が実施される予定。
提案概要
- 拠点名
関西バイオメディカルクラスター - 内容
医薬品・医療機器及び健康科学をメインターゲットとするバイオメディカル分野で、産学官の協働の場、ネットワークを形成し、世界のヘルスケアをリードする強固な産業基盤を確立し、安全・安心で持続可能な低コスト健康社会の実現を目指すこととしている。 - 提案機関
(産)関西経済連合会、大阪商工会議所、神戸商工会議所、大阪医薬品協会
(学)大阪大学、大阪府立大学、大阪市立大学、神戸大学、兵庫県立大学
(官)大阪府、大阪市、兵庫県、神戸市
(調整機関)大阪バイオ・ヘッドクォーター
「大阪グリーンエネルギーインダストリー拠点」構想
「産学官連携拠点事業」のうち、地域中核産学官連携拠点に採択。
(全国で28件提案、10件が選定)
提案概要
- 拠点名
大阪グリーンエネルギーインダストリー - 内容
太陽電池、燃料電池、二次電池などのエネルギー創成(グリーンエネルギー)技術分野で、産学官の協働の場、ネットワークを形成し、出口重視の研究シーズ創出やものづくり企業による新事業創出を通して、グリーンエネルギーに関する企業、人材、投資を集めるようなブランド化を図ることを目指すこととしている。 - 提案機関等
(産)大阪商工会議所、堺商工会議所
(学)大阪大学、大阪府立大学、大阪市立大学
(官)大阪府、大阪市、堺市
(調整機関)(財)大阪科学技術センター
(参考)
産学官連携拠点事業の概要
- 文部科学省及び経済産業省共管で実施する新たな施策(21年度から)
- 拠点選定の効果
産学官連携拠点に選定されると、文部科学省、経済産業省の関連施策・事業(知的クラスター、産業クラスター等)の優先的・追加的な実施等の支援を受けることが可能になる。 - グローバル産学官連携拠点とは
世界トップクラスの質と規模の研究者、研究インフラの集積等、国際的に優れた研究開発ポテンシャルを有し、地域の特徴や強みを活かしつつ、多様な分野や融合領域において産学官連携活動が行われる拠点。 全国で10箇所選定予定(今回は5箇所)。 - 地域中核産学官連携拠点とは
地域の特徴や強みを活かし、地域産業の競争力強化や新産業創出による産業構造改革などを目指して産学官連携活動が行われる拠点。 全国で20~30箇所選定予定(今回は10箇所)。
参考:文部科学省ホームページ