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子宮(頚部)がん検診について

2010年06月14日掲載

教育・学生

女性がかかるがんのなかでも、子宮頸がんは、乳がんに次いで多く発症しています。
20歳代~30歳代の若い人に、飛躍的に増えているがんです。

 

子宮がんってどんな病気??

子宮がんには「頸がん」と「体がん」の2種類があります。

頚がん 体がん
がんのできる場所は?? 子宮の入り口である頚部の上皮(表面の細胞)から発生します 子宮の奥にあたり体部の内膜から発生します。
どんな人がなりやすい? ・頸がんの多くは性行為によるヒトパピローマウイルス(HPV)(アンカーリンク)の感染が原因とされています。
・一度でも性交経験があれば、誰にでも感染する可能性があります。一部の人で感染が持続し、がんを発症する危険性があります。
・閉経以降にリスクが高くなります。
・不規則な月経の方、無月経や排卵異常のある方、妊娠や出産経験のない方、肥満の方がなりやすいといわれています。
どの年代の人に多い? ・30歳代から40歳代で多く診断されています。
・40歳以上では年々減っていますが、20歳代~30歳代では逆に増えています。これは、性交の低年齢化により、ヒトパピローマウイルス(HPV)(アンカーリンク)に早期に感染するためで、若い方にも注意が必要です。
・50歳代から60歳代で多く診断されています。
・以前は少なかったのですが、全ての年齢層で年々増えています。
・内膜は生理の時にはがれてしまうので、閉経前の女性には体がんの発症は多くありません。
がんを早く見つけるには? ・最低2年に1回確実に検診を受けることが大切です。
・20歳以上の女性が検診の対象になります。
・不正出血での発見が90%といわれています。
・少量でも出血があるときや下腹部痛などの症状があれば、医療機関で診察を受けてください。

子宮(頸部)がん検診は、子宮の入り口である頸部にできるがんを見つけるために、子宮の入りの細胞を綿棒などでこすりとって調べる検査です。居住地の保健所・保健福祉センターなどで取り扱っています。詳しくは、居住地の自治体のホームページをご覧ください。

参考:大阪市Webサイト 大阪市市民の方へ 子宮がん検診を受けましょう

 

ヒトパピローマウイルス(HPV)と子宮(頸部)がんワクチン

ヒトパピローマウィルス(HPV)

子宮頸がんの原因となる「ヒトパピローマウィルス(HPV)」は、皮膚や粘膜に感染するウィルスで、100種類以上のタイプがあります。このうちの約15種類は子宮頸がんの原因となることが多いため、発がん性HPVと呼ばれています。
その中でもHPV16型と18型は子宮頸がんを発症している20~30代の女性の約70~80%から見つかっています。全体としても日本人の子宮頸がん患者の約60%を占めています。
HPVは性交によって誰もが感染する可能性があるウィルスです。HPVの感染は、子宮頸部上皮にとどまり、ほとんどは血中に入り込まないため、これを異物(抗原)として認識する抗原抗体反応がおこらないため、免疫ができません。したがって、何度も繰り返しHPVに感染する可能性があります。多くの場合、感染は一時的で、ウィルスは自然に排除されますが、感染した状態が長く続くと数年から十数年かけて前がん状態を経て子宮頸がんを発症する可能性があります。

子宮(頸部)がんワクチン

近年、発がん性HPVの中で多数を占める16型と18型に対するワクチンが開発され、日本でも平成21年秋に承認されました。
HPVワクチンは、6ヶ月ごとに3回の接種を行ないます。この3回の接種で、約20年間の予防効果があると考えられています。
すべて有料で、自治体によっては、補助がある場合もあります。一般のワクチン同様に、100%の予防はできませんが、検診と併用して高い確率での予防ができます。
HPVワクチンは、産婦人科だけでなく、内科等の医療機関でも取り扱われています。