梅雨時期は食中毒に注意しましょう
梅雨時期から夏にかけての5月~9月は、高温多湿のため食中毒が多く発生します。特に鶏肉や牛肉などに付着しやすい【カンピロバクター】・【腸管出血性大腸菌】・【サルモネラ菌】に注意しましょう。
食中毒(細菌性)一覧
病原菌 | 発病するまでの期間 | 主な感染経路 | 主な症状 | 特徴的な症状 | |
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感染型 | カンピロバクター 【少量でも感染】 |
平均2~7日 | 鶏刺し・生レバーなど (鶏や牛などの腸にいる細菌) |
吐気・嘔吐 腹痛・下痢 発熱 |
血便を認めることがある 腎不全や脳症に罹り、 重篤になる場合がある |
腸管出血性大腸菌 (病原性大腸菌) 【少量でも感染】 |
1~3日 (平均24時間) |
牛レバー・ハンバーグなどの 加熱不足によるもの 生野菜(牛の糞の肥料が付着 |
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サルモネラ菌 | 7~72時間 (平均12~24時間) |
卵・または加工品・牛・豚 鶏・牛レバーなど |
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腸炎ビブリオ | 5~24時間 (平均12時間) |
魚介類(刺身・寿司・魚介 加工品)とその二次感染など | 激しい下痢 | ||
毒素型 | 黄色ブドウ球菌 | 1~5時間 (平均3時間) |
乳製品・ケーキ・牛乳など 化膿した手などによる調理 |
発熱を認めないこともある | |
ボツリヌス菌 | 2時間~8日 (平均1~2日) |
缶詰・瓶詰・真空パック食品 いずしなど魚介類の保存食品 |
めまい・頭痛・言語困難 嚥下困難・呼吸困難 |
感染予防のポイント【付けない】【増やさない】【やっつける】
- 食品の購入注意点
・消費、賞味期限を確認する
・肉や魚はビニール袋に入れ、他の食品と分ける
・肉や魚などの生鮮食品・冷凍食品は最後に買う - 家庭での保存
・生鮮食品はすぐに冷蔵庫
・冷凍庫へ保管する - 食品の下準備と調理
・野菜や果物は流水に浸け置きし、きれいに洗う
・野菜など、生で食べる食品から調理する
・調理前や肉や魚を触ったときは、石けんで手を洗う
・肉や魚を切ったまな板や包丁は、必ず洗剤で洗い、 熱湯消毒をする
・ひき肉や成型肉は中心部まで75℃以上、1分以上加熱する
・台拭きやタオルは清潔なものを使い、台所は清潔に保つ - 食事
・食べる前は石けんで十分に手を洗う
・生肉を摂取するのは、控える
・作った料理は、長時間、室温に放置しない - .残った食品
・温め直すときは十分に加熱する
・保存して時間が経ち過ぎた物は思い切って捨てる
応急処置
- 嘔吐や下痢が続く場合は、脱水症状に注意し、スポーツ飲料(塩分0.2%・糖5%前後)など少量ずつ飲みましましょう。
- 消化の良い食事(腸に刺激が少ない物)を無理せず摂取するよう心掛けましょう。
- 自分の判断で薬など使用しないようにしましょう。
- 血便・言語困難・嚥下困難・呼吸困難などの症状の場合は直ちに病院に行きましょう。