公立大学法人大阪市立大学
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梅雨時期は食中毒に注意しましょう

2011年06月20日掲載

教育・学生

梅雨時期から夏にかけての5月~9月は、高温多湿のため食中毒が多く発生します。特に鶏肉や牛肉などに付着しやすい【カンピロバクター】・【腸管出血性大腸菌】・【サルモネラ菌】に注意しましょう。

食中毒(細菌性)一覧

  病原菌 発病するまでの期間 主な感染経路 主な症状 特徴的な症状
感染型 カンピロバクター
【少量でも感染】
平均2~7日 鶏刺し・生レバーなど
(鶏や牛などの腸にいる細菌)
吐気・嘔吐
腹痛・下痢
発熱
血便を認めることがある
腎不全や脳症に罹り、
重篤になる場合がある
腸管出血性大腸菌
(病原性大腸菌)
【少量でも感染】
1~3日
(平均24時間)
牛レバー・ハンバーグなどの 加熱不足によるもの
生野菜(牛の糞の肥料が付着
サルモネラ菌 7~72時間
(平均12~24時間)
卵・または加工品・牛・豚
鶏・牛レバーなど
 
腸炎ビブリオ 5~24時間
(平均12時間)
魚介類(刺身・寿司・魚介 加工品)とその二次感染など 激しい下痢
毒素型 黄色ブドウ球菌 1~5時間
(平均3時間)
乳製品・ケーキ・牛乳など
化膿した手などによる調理
発熱を認めないこともある
ボツリヌス菌 2時間~8日
(平均1~2日)
缶詰・瓶詰・真空パック食品
いずしなど魚介類の保存食品
めまい・頭痛・言語困難
嚥下困難・呼吸困難

感染予防のポイント【付けない】【増やさない】【やっつける】

  1. 食品の購入注意点
    ・消費、賞味期限を確認する
    ・肉や魚はビニール袋に入れ、他の食品と分ける
    ・肉や魚などの生鮮食品・冷凍食品は最後に買う
  2. 家庭での保存
    ・生鮮食品はすぐに冷蔵庫
    ・冷凍庫へ保管する
  3. 食品の下準備と調理
    ・野菜や果物は流水に浸け置きし、きれいに洗う
    ・野菜など、生で食べる食品から調理する
    ・調理前や肉や魚を触ったときは、石けんで手を洗う
    ・肉や魚を切ったまな板や包丁は、必ず洗剤で洗い、 熱湯消毒をする
    ・ひき肉や成型肉は中心部まで75℃以上、1分以上加熱する
    ・台拭きやタオルは清潔なものを使い、台所は清潔に保つ
  4. 食事
    ・食べる前は石けんで十分に手を洗う
    ・生肉を摂取するのは、控える
    ・作った料理は、長時間、室温に放置しない
  5. .残った食品
    ・温め直すときは十分に加熱する
    ・保存して時間が経ち過ぎた物は思い切って捨てる

応急処置

  1. 嘔吐や下痢が続く場合は、脱水症状に注意し、スポーツ飲料(塩分0.2%・糖5%前後)など少量ずつ飲みましましょう。
  2. 消化の良い食事(腸に刺激が少ない物)を無理せず摂取するよう心掛けましょう。
  3. 自分の判断で薬など使用しないようにしましょう。
  4. 血便・言語困難・嚥下困難・呼吸困難などの症状の場合は直ちに病院に行きましょう。

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