平成23年度 頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣プログラムに文学研究科、理学研究科の申請が採択
日本学術振興会 平成23年度頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣プログラムに、本学文学研究科と理学研究科が申請した2つの事業が採択されました。
- 大阪市立大学大学院理学研究科
「数理と物理の深化と展開、数学研究所を拠点とする国際ネットワークハブの形成」 - 大阪市立大学大学院文学研究科
「東アジア都市の歴史的形成と文化創造力」
※平成23年度分公募審査結果
日本学術振興会 頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣プログラム
採択事業紹介
≪理学研究科≫
事業名 | 「数理と物理の深化と展開、数学研究所を拠点とする国際ネットワークハブの形成」 Deeping and Evolution of Mathematics and Physics, Building of International Network Hub based on OCAMI |
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担当研究者 | 大阪市立大学 大学院理学研究科 高橋 太(主)・大仁田 義裕・枡田 幹也・河内 明夫・谷崎 俊之・杉山 由恵・石原 秀樹・中尾 憲一・糸山 浩・安井 幸則 |
事業内容と特色 | 大阪市立大学数学研究所(Osaka City University Advanced Mathematical Institute, 略称OCAMI)は2003年に21世紀COEプログラム「結び目を焦点とする広角度の数学拠点の形成」の採択を契機に本学理学研究科内に設立されました。また、物理学教室は、ノーベル物理学賞を受賞した南部陽一郎大阪市立大学特別栄誉教授ら、わが国の物理学の中核をなす研究者を先輩にもつ由緒ある研究機関です。本事業ではこれらの研究・教育の基盤を活用し、韓国科学技術院、中国・南開大学陳省身数学研究所、ドイツ・ボン大学応用数学研究所、カナダ・トロント大学数学教室、イギリス・ロンドン大学キングスカレッジ数学教室、及びケンブリッジ大学応用数学理論物理教室、フランス・パリ第7大学宇宙素粒子及び宇宙論研究所、ロシア・理論実験物理学研究所への若手研究者の長期派遣により、海外の卓越した研究機関との密接な関係の構築を図ります。これにより、研究課題として単一の課題に留まらず、相互にリンクした数学・理論物理研究の複合体を形成、さらには複数の研究分野をリンクさせることによって数学研究所を拠点とした国際的研究ネットワークハブを形成することを目指しています。 |
≪文学研究科≫
事業名 | 「東アジア都市の歴史的形成と文化創造力」 Historical Formation and Cultural Creativity of East Asian Cities |
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担当研究者 | 大阪市立大学 大学院文学研究科 仁木 宏(主)・井上 徹・松浦 恆雄・平田 茂樹・野崎充彦・塚田 孝・佐賀 朝・川野 英二 |
事業内容と特色 | 本事業では、1. 上海師範大学中国近代社会研究センター、2. 台湾中央研究院近代史研究所、3. 釜山大学校韓国民族文化研究所、4. ソウル市立大学校都市社会学科に若手研究者を長期間派遣するとともに、大阪市立大学都市文化研究センターと共同研究を行うことで都市文化研究に関する国際的なネットワークを強化します。 「都市文化の形成と成熟」、「グローバル化のなかでの都市文化」という2つのテーマのもとに編成する研究組織において個別セミナーを開催します。また、上記研究機関や、中国都市史のジャンルで大きな研究業績をもつアメリカの研究者を招へいして大阪市立大学などで国際共同セミナーを催し、世界的水準の都市文化研究の成果を創成します。上記の研究機関に派遣された若手研究者は研究・調査に従事したり、現地での国際共同セミナーで報告を行うことなどを通じ、国際的に活躍する研究者に成長することが期待されています。 これらの共同研究の成果を統括し、最終年度には報告書を刊行するとともに、将来的には学術図書としての刊行をめざします。 |