公立大学法人大阪市立大学
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防火・防災総合訓練を実施しました

2012年06月28日掲載

教育・学生

平成24年6月7日(木)に杉本キャンパスでは、全教職員および学生、また学術情報総合センターに来られた市民の方の協力を得て約4,000人が参加して、昨年度と同様の大規模な「防火・防災総合訓練」を実施しました。

「16:10に震度6強の直下型地震が発生し、各地区1ヵ所で火災が発生した。」との想定で、各部局等で組織する自衛消防隊地区隊を中心に、消火、避難誘導、安否確認、傷病者搬送の訓練を行うとともに、法人運営本部で組織する本部隊では、各部局からの被害状況収集、消防署への通報、施設点検の訓練等を行いました。

訓練全般にわたって、学生の皆さん・教職員ともに、回を追うごとによりスムーズな対応が可能となり、着実に訓練の成果が上がってきたものと考えられますが、一方で、さらに一層適切な対応に向け、工夫すべき課題も認識されており、いつ発生するとも限らない災害に備え、今後も検討・改善を進めたいと考えています。
また、今年度は、訓練の実施にあわせて、初めての試みとして、非常用に備蓄している缶詰パンやアルファ米などを訓練参加者に配付しましたが、この取り組みが思いのほか好評を博し、当日用意していた物品がまたたく間に出尽くしてしまうほどでした。

総合訓練の後、役員をはじめ各地区隊長や本部隊各班長などが参加する訓練報告会を学術情報総合センター1階の文化交流室(自衛消防隊本部)で行いました。 自衛消防隊の統括管理者である柏木副理事長からの訓練全般にわたる訓示と、各地区隊長、本部隊班長から訓練に臨んでの報告を受けたのち、所轄の住吉消防署から講評をいただきました。 

現場で消防隊を指揮された葛川司令補からは、「訓練全般としてはスムーズであった。気づいた点については、

  1. 避難誘導については揺れがある程度おさまるまでは屋内で、おさまった段階で火元点検のうえ避難を行う。建物外に出る場合も、できる限り建物から離れた場所へ移動すること。
  2. 消火活動については泡消火器の場合は、13秒~15秒程度で消火薬が放出されるため、消しきれない場合を考え、必ず、逃げ道を確保したうえで消火活動を行うこと。
  3. 天井まで火炎が届くような火災は消火器では不可能であるため、扉を閉めてすぐに避難し消防へ通報。
  4. 通報については、実際はパニックになるため、日頃から災害の場所・自分の所在地などを正確に伝えられるように心がけること。
  5. 避難場所及び安否確認については、今回の訓練では、建物の出入口付近を避難場所にしているが、出入口付近は、建物の倒壊や密集になって将棋倒しなどにつながるため避けるべき。」

との指導をいただきました。

また、今回の訓練を視察に来られた森本署長からは「4,000人規模での訓練をかさねているのは大変素晴らしい。うまくいかなかった点も今後に向けた改善点として認識できたことが大事なこと。3回目でマンネリ化との話もあったが、年に1度の訓練に参加するだけでも貴重な経験である。意識付けになり、意義のあることである。」との感想をいただきました。
さらに、今回は大阪市の危機管理室から、黒田参与をお招きし、今回実施した防火・防災総合訓練のひとつ先にある災害救援のための災害図上訓練についてご紹介いただきました。本学としても、今後は少し長いスパンでの災害対応についても考えてまいりたいと考えております。

最後に、管理権原者である西澤理事長から、「予期しない状況がくり返し起こり、危機は常にある状況である。本学は広域避難所としての役割も求められているため、様々な危機から、学生・教職員の身の安全を確保するとともに、地域への貢献も行えるよう、教職員が有機的・機能的に十分連携し、防火・防災対策を推進してまいりたい。」との総括を行い終了しました。
皆様からいただいたご意見を参考にしながら、今後も、学生や教職員の安全が確保できるよう、防火・防災訓練に努めてまいります。

防災訓練1 防災訓練2 防災訓練3
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