公立大学法人大阪市立大学
Facebook Twitter Instagram YouTube
パーソナルツール
新着情報

2012年度朝日賞を受賞 神谷信夫教授(複合先端研究機構)

複合先端研究機構の神谷信夫教授が、朝日賞を受賞されました。

20130104 2

本学、複合先端研究機構の神谷信夫教授が、岡山大学の沈建仁教授とともに、植物はどうやって酸素を生み出すのかー光合成のなぞを解く鍵となる「マンガンクラスター」という物質の分子構造を解明した研究成果が評価され、朝日賞を受賞されました。朝日賞は、学術・芸術などの分野で傑出した業績を上げ、日本の文化や社会の発展、向上に貢献した個人・団体に贈られます。
なお、神谷教授等の研究成果は、2011年4月【電子版】の英科学誌ネイチャーに掲載されたことがきっかけとなり、その後多くの国内メディアにも紹介されました。また、2011年末には米国科学誌サイエンスで『2011年10大ブレークスルー』の1つに選ばれました。


朝日賞を受賞して
歴史ある賞をいただくこととなり、光合成・光化学系II(PSII)の X線結晶解析に対する研究経過を振り返ってみると、大学時代の恩師やPSIIの研究を始動させた上司の方々、長期間にわたり研究をサポートして下さった方々、これまで共同研究に参加してくれた若い人達、現在の職場の同僚や友人・家族など、多くの顔が浮かびます。
自然科学の研究には一部、小さな子供が好き勝手に遊んでいるようなところもあり、長い間に多くの方々のご支援をいただいてきたことを改めて思います。今後は、人工光合成にもつながるPSII水分解・酸素発生機構の全容解明に向けて、少しでもはやくゴールに到達できるように研究体制を整えていきたいものです。

複合先端研究機構 神谷 信夫