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健康科学イノベーションセンターが環境音源の試聴による疲労軽減効果を確認

 健康科学イノベーションセンターの渡辺恭良所長(医学研究科システム神経科学 特任教授)、堀洋副所長・特命教授、片岡洋祐兼任研究員(医学研究科システム神経科学 客員教授)らは、株式会社デラとの共同研究において、疲労予防・疲労回復を期待して制作された環境音源について実験を行い、音源試聴によって実際に自覚的疲労度の軽減効果や、安心・リラックス効果が得られることを確認しました。
 この研究は、健常成人20名(男性:9名、女性:11名)を対象に、疲労予防・疲労回復を期待して制作された環境音源を試聴したときと、しないときの疲労軽減効果について、理化学研究所ライフサイエンス技術基盤研究センターの技術指導の下、主観的気分測定システム:「KOKOROスケール」、および疲労度計を使用して計測、検証したものです。

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 主観的気分の平均的変化の解析結果として、音源試聴により癒しや安心方面に大きく気分が動き、さらに試聴開始後15分まで眠気が増強されることがわかりました。一方、無音時には顕著な気分状態の変化は観察されませんでした。その他の測定結果を含めた総合的な結論として、音源試聴によって気分状態の改善や自覚的疲労度の軽減効果が得られること、さらにKOKOROスケールの変動パターンからその後の自律神経機能の変化が予測できる可能性が見出されました。

関連リンク:「疲労解消のための音楽」(健康科学イノベーションセンター監修)
https://healingplaza.jp/user_data/fl_hiroukaisyou.php