公立大学法人大阪市立大学
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都市研究プラザ10周年記念国際シンポジウムを開催しました

 平成28年9月22日(木・祝)~24日(土)の3日間、都市研究プラザ(URP)10周年を記念して「復元力(レジリエンス)のある都市をめざして—アジアと欧州を架橋する先端的都市論」と題した国際シンポジウムを、大阪国際交流センター、グランフロント大阪、本学学術情報総合センター、および大阪市内の都市研究プラザ「現場プラザ」にて開催しました。
 本シンポジウムは、格差と貧困・マイノリティ差別・手ごろな住宅の不足・移民・孤独・少子高齢化・エコロジーなどといった深刻化する都市の問題に対する21世紀都市の最新の取り組みを、「レジリエンス」をキーワードに共有するものです。
 3日間の参加者(のべ人数)は22日(木・祝)が120名、23日(金)が80名、24日(土)が杉本キャンパス50名、グランフロント大阪120名、と多くの方にご参加いただきました。

 22日の午前は、荒川哲男 学長の開会あいさつのあと、藏野芳男 大阪国際交流センター理事長、阿部昌樹 都市研究プラザ所長のあいさつを受けて、海外からの著名なゲストを招いた文化創造やアート、多様性をテーマにしたメインセッションを繰り広げました。
 午後は、都市研究プラザがアジア主要都市に設置する「海外センター/オフィス」の担当者、アジアと欧米からのゲストを交えて、文化創造、アート、ローカルな多様性とレジリエンスをテーマにした3部構成のセッションを実施しました。
 23日の午前は、都市とアートを主題とする3つのセッションを並行して行い、午後からは西成、豊崎、船場の各現場プラザで、都市やアートをテーマにした研究発表やエクスカーションを実施しました。
 24日は、杉本キャンパスで、「文化の創造性と復元力(レジリエンス):ヒト・モノ・コト・記憶の関係性」と題したセッションと展示セッションを実施し、地域社会や行政による取り組みが地域の復元力をいかに活性化しているかを、大阪市や奈良県の事例を中心に議論しました。

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 また、グランフロント大阪会場の午前のセッションでは、毎年実施する「東アジア包摂都市ネットワーク」に集う海外実践家と研究者を招き、韓国・香港・台湾の住宅問題やホームレス問題の最新状況と今後の展望を議論しました。午後からは、国際研究集会「北欧とアジアに学ぶ刑務所出所者の社会的包摂」を、浜井浩一 龍谷大学教授のコーディネートのもと、国内の行政担当者および実践家、ノルウェーの行政担当者、香港の実践家をお招きして、矯正施設等出所者を受け入れる社会のあり方をめぐって活発な討論が行われました。

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 本シンポジウムは、文部科学省共同利用・共同研究拠点形成事業費補助金「特色ある共同研究拠点の整備の推進事業~スタートアップ支援」(大阪市立大学先端的都市研究拠点)の事業の一環であり、独立行政法人国際交流基金、公益財団法人社会科学国際交流江草基金、公益財団法人大林財団、公益財団法人野村財団(敬称略)の助成を受けて行われました。ご参加いただいたすべての皆さま、ならびにご支援いただいた関係者の方々に深くお礼申しあげます。