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イグ・ノーベル賞 受賞記念講演会が開催されました

 平成29年3月4日(土)、杉本キャンパス学術情報総合センターにおいて、本学文学研究科心理学教室の同窓生(本学にて博士号取得)で現在は立命館大学で教鞭をとられている東山篤規先生によるイグ・ノーベル賞受賞記念講演会を開催しました。イグ・ノーベル賞は1991年に創設され、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられるもので、東山先生の研究テーマは「股のぞき効果(遠くのものが小さく見える)」です。会場となった文化交流室には心理学教室の卒業生・在校生・教員に加え、本講演に興味を持つ幅広い世代の市民の方など約100名が集まり、超満員となりました。

東山教授 東山教授は講演の前半、「股のぞき」をすることにより直立姿勢が崩れた場合、距離の情報が無効化されるために見かけの奥行き感が薄れること、そして明瞭性や鮮明性が高まることについて、実験データを用いて詳しく説明されました。
 また後半には、有名な「天橋立の股のぞき」が「空にかかる橋のように見える」理由について、古い写真資料や前半で紹介されたメカニズムなどを用い、また文学作品の叙述を引用するなどしてユーモアを交えて楽しく解説され、会場には笑いがこぼれました。

 講演後、会場から実験方法や応用についてなど多くの質問が寄せられました。東山先生は一つ一つに丁寧に答えるとともに、会場の要望に応えて「横臥した場合の見え方」についても説明され、参加者は興味深く聞き入っていました。

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