土井隆雄宇宙飛行士の講演会を開催
平成29年6月15日(木)、田中記念館ホールにおいて土井隆雄宇宙飛行士(京都大学特定教授)による講演会「日本の有人宇宙活動」が開催されました。この講演会は、理学研究科が「科学のプロ育成プロジェクト」の一環として企画したものです。
土井博士は、我が国最初の3人の宇宙飛行士の一人であり、1997年のスペースシャトルSTS-87飛行では、日本人初の船外活動を行いました。また、2回目の飛行となった2008年のスペースシャトルSTS-123(1J/Aフライト)では、国際宇宙ステーション「きぼう」実験棟の組立に大活躍されました。その後は、国際連合・宇宙応用課長として宇宙科学の普及・啓蒙に尽力され、2016年に京都大学特定教授に就任されました。
講演は、学生や教職員など100名を超える参加があり、我が国の有人宇宙活動の歴史と特徴が土井博士自身の経験も踏まえて説明された後、有人宇宙学という新たな分野の創設に向けた活動が紹介されました。講演後には活発な質疑応答もあり、参加者一同、「宇宙をめざせ」という土井博士のメッセージに感銘を受け、大いに励まされました。プロジェクトの目的にふさわしい有意義な講演会となりました。
※科学のプロ育成プロジェクト・・・卒業生が在学中に身につけた科学的な考え方や発想法、知識や能力を生かして、さまざまな分野で科学の専門家(プロ)として活躍することを支援するために理学研究科が立ち上げたプロジェクトです。