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2017年Scientific Reports誌の年間アクセスランキングTop100(物理分野)に選出

 大阪市立大学大学院 理学研究科 物質分子系専攻の坪井 泰之(つぼい やすゆき)教授、東海林 竜也(しょうじ たつや)講師らのグループが2017年9月26日(火)発表した研究論文が、総合科学誌であるScientific Reportsの年間アクセスランキングの物理分野において、77位にランクインしました。

 従来の光ピンセットは赤血球や細胞などを破壊することなく捕まえ、操る技術として知られており、生命科学の分野で大きく貢献しています。しかし一方で、ピンセットの力が弱すぎるため、細胞よりも小さなナノメートルサイズのDNAやタンパク質を捕まえることは極めて困難なうえ、貴金属を用いるためにコストがかかるといった問題点がありました。そこで、坪井教授、東海林講師らの研究グループはブラックシリコンと呼ばれるシリコン単結晶上にナノメートルサイズの針を無数に配置したナノ構造体を利用し、従来法をしのぐ高い捕捉力を発揮する光ピンセット技術を開発しました。その研究成果が2017年9月26日、国際科学誌Scientific Reportsにオンライン掲載されました。

 Scientific Reports誌は物理分野だけでも年間3000報以上を発表しており、その中で77位にランクインということは世界中の研究者の関心の高さがうかがえます。今後の機構の解明および応用開拓が期待されます。

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                              坪井研究室のみなさん(中央 坪井教授、右隣 東海林講師)

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