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肝臓研究の最前線! 本学主催 肝臓病国際フォーラムを開催(9月30日開催)

191018-1.JPG 2019年9月30日(月)、大阪市内、中之島フェスティバルタワー37階会議室において、医学研究科 肝胆膵病態内科学(代表:河田 則文 教授[University College London客員教授])主催の国際フォーラム「肝臓病の最新情報:基礎から臨床まで」が開催されました。
 フォーラムは第一部:基礎分野(座長:池田 一雄 教授、松原 三佐子 特任講師)、第二部:臨床・トランスレーショナル分野(座長:河田 則文 教授、矢田 豊 特任准教授)の二部構成をとり、国内外の著名な研究者9名が登壇しました。
 フォーラムの冒頭、河田教授(右写真)は「大阪は肝臓病患者数が多く、日本における肝臓病研究の中心地。翌日から開催される日本肝臓学会の国際会議に先駆けて、本日この市大主催の会において先端的研究発表の場を持てることを嬉しく思います。大阪は『食い倒れ』の街でもあるので、議論の後のお楽しみもありますが、まずは最新研究の数々に耳を傾けましょう」と挨拶を述べました。

主な発表は次のとおりです。

「肝臓組織にかかる解剖学的考察」

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和氣 健二郎 客員教授 (本学名誉博士)

 宇留島 隼人 助教(本学)と共に実施している、肝星細胞(HSC)活性化に関する研究について講演。HSCは障害が起こると活性化し、後に肝硬変やがんにつながる「線維化」反応因子を産出させてしまう。本発表では、何がHSC活性化のトリガーとなるのか、また一旦活性し、HSCが静止期に戻る現象についての考察が述べられた。

 

 「門脈圧亢進症についての新概念」

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岩切 泰子 准教授 (Yale University 医学部)

 人体におけるリンパ液の25%~50%は肝臓で作られ、肝内リンパ管の多くは門脈付近に存在する。門脈圧亢進症の患者では、門脈と肝動脈の血流量の変化が生じるため、血管の周囲にあるリンパ液の量に変化が生じ、また交感神経の作用でリンパ管の新生が見られる。このような現象は線維化やさまざまな肝臓病への影響があると思われるがまだ研究が少なく、今後の積極的な解明努力が期待されることが紹介された。

 

 「臓器硬度の計測」

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Laurent Castera 教授 
(Université Paris Diderot - Paris 7[パリ第7大学]医学部、University College London客員教授)

 肝臓は、肺より硬く筋肉より柔らかい臓器であるが、状態が悪化するについて硬くなっていく。肝臓の硬さを適切に計測するため、さまざまな計測機器が開発されている。計測器を使用する際や異なる機器で計測したデータ比較時の注意点について、また巧みに利用することで内視鏡検査の省略可能なケースが20%あることが紹介された。

 

 「人工肝臓について」

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Massimo Pinzani 教授 
University College London医学部、本学客員教授

 肝臓病患者に対する生体肝移植が増えてはいるが、ドナーの肝臓のうちの20~25%はドナー摘出後の時間超過や脂肪過多、その他の理由で移植ができない。よって、人工肝臓の開発がさまざまな新手法を使って進められている。iPS細胞を使用したハイブリッド型、注文後30日で完成する特定患者専用のオーダーメイドなどが紹介され、利点と課題が提示された。

 

 それぞれの発表後には質疑の時間がもたれ、時間ぎりぎりまで延長し活発な意見交換が行われました。最後に全員で記念写真を撮影し、フォーラムは盛会のうちに幕を閉じました。

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