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理学研究科 寺北 明久教授・小柳 光正教授・和田 清二特任助教・杉原 智博特任助教らの論文が「Scientific Reports」に掲載されました

 2020年6月15日、本学大学院理学研究科 寺北 明久教授・小柳 光正教授・和田 清二特任助教・杉原 智博特任助教らの論文が学術雑誌「Scientific Reports」に掲載されました。
論文の要旨は以下の通りです。

 下等な脊椎動物は脳内でも光を受容し、脳内の光受容細胞には視覚以外の機能に関わる光受容タンパク質(非視覚オプシン)が発現しています。
これまでに、非視覚オプシンの一種であるパラピノプシン※1は紫外線に感度が高く、ヤツメウナギや硬骨魚類において、松果体と呼ばれる脳器官での波長(色)識別を担うことを見出し、脳内光受容のカギとなる非視覚オプシンであると考えられました。
 この論文では、ヤツメウナギにおいて、最近見出されたパラピノプシンに類似したオプシンが、パラピノプシンとは異なる分子特性と脳内分布を示すことを明らかにしました。

 このパラピノプシン類似オプシンは、紫から青に対して高い感度を持ち、効率的に光情報を伝達することが明らかになりました。興味深いことに、2種類の日本産ヤツメウナギでは、このオプシンは、中脳のシェーバーの M5 核と呼ばれる脳深部領域に発現し、緑色光に高い感度を持つ別のオプシンと同じ細胞に共局在していました。つまり、この脳領域が紫色から緑色の光の受容に関わると考えられました。さらに、これらのオプシンを発現する脳内光受容細胞と網膜との間に神経接続が認められたことから、網膜の機能が脳の光受容によって制御されている可能性を示唆する初めての発見と言えます。

※1…魚類などの脊椎動物は、目に加えて脳の表面に存在する松果体(しょうかたい)と呼ばれる器官も、色検出を行う。松果体のUV光と可視光の色検出において、UV光受容を担う光受容タンパク質のこと。

 Scientific Reportsは自然科学(生物学、化学、物理学、地球科学)のあらゆる領域を対象とした雑誌です。(IF=4.011)
今回、掲載された論文は以下のとおりです。
https://www.nature.com/articles/s41598-020-66679-2

 さらに6月23日にも論文が掲載されました。掲載された論文は以下の通りです。
https://www.nature.com/articles/s41598-020-67287-w