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卒業式学長挨拶

2021年03月24日掲載

法  人

令和3年3月24日

 卒業式学長挨拶

 大阪市立大学
学長 荒川哲男

本日、晴れて卒業を迎えられた学部生および大学院生の皆さん、おめでとうございます。また、ご両親をはじめとするご家族の皆さまも、この日を待ち焦がれておられたことと存じます。こころからお祝い申し上げます。

この1年は世界が新型コロナウイルスに翻弄された年でした。いまだにウイルスは存在し、皆さんの安全を第一に考え、昨年に引き続き全体の卒業式をやむなく中止にしました。大変心苦しく、苦渋の決断です。皆さんも、とくに大学生活にとって何物にも代えがたい最後の1年間を苦労して過ごしてきたと思います。しかし、考え方を変えれば、滅多に遭遇することのない貴重な体験をしたわけです。

私たちは新型コロナウイルスから多くのことを学びました。オンラインの普及に加速がつき、新しい生活様式が芽生えました。今こそ、このようなピンチをチャンスに変え、新しい価値観を創り出す大きな契機となしえます。

皆さんは、本学において、すでに社会でリーダーシップを発揮するための学びを終え、人間力を醸成させました。今後は、人類の幸福に繋がるソリューションを見つけ出す牽引者になっていってください。そのためには、直観力とコミュニケーション力に磨きをかけることが重要です。

直観力の「観」は観察の「観」です。感じる「感」ではありません。経験と情報を元に、物事をしっかり観て、感性を働かせた上で客観的に判断する力です。コミュニケーション力はユーモアと頓智(ウィット)が肝になるでしょう。台湾では、コロナ対策が大成功を収めていますが、厳しい勧告にもユーモアを取り入れてきたことで市民のこころを掴んだからだと言われています。

さて、皆さんは、楽しみにしていた大人数での卒業旅行や会食を伴う謝恩会までも自粛を要請されています。私たちも大変こころを傷めています。何とか皆さんの思い出に残る卒業の日にできないか? スタッフ一同で一生懸命考え抜きました。その思いが「ナノグラツーリズム」です。「マイクロ」より小さい単位の「ナノ」。「グラ」はグラデュエーション、卒業ですね。感染防止対策万全の超近場卒業旅行です。私たちが思いを込めたサプライズが満載です。杉本キャンパスの正門をくぐると別世界が待っています。部局毎の卒業式が終わったあとにぜひ立ち寄ってください。そこで、母校の思い出を胸に刻み、学友との大切な時間をすごしてください。

最後になりましたが、いまこそがリーダーシップを実践するときです。イチダイ生としての誇りを持ち、人類の幸福のために、グローバルに活躍してくれることを確信しています。そして、学友との友情をいつまでも大切にし、また、母校はいつでも帰って来られるふるさとであることを胸にしまって、それぞれの夢の実現に向かって邁進していってください。

本日は、誠におめでとうございました。