公立大学法人大阪市立大学
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教育・学生生活

交換留学レポート8月号(ドイツ ハンブルク大学)

文学研究科 後期博士課程 廣瀬ゆう子

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Stade街並み

7月の前半は、やはりワールドカップの話題で持ちきりでした。ドイツは惜しくも3位という結果に終わりましたが、優勝決定戦まで盛り上がっていたことには違いありません。ドイツの3位が決まった試合の直後、パブリックビューイングのあったサッカー場から打ち上げ花火が上がるのを寮の台所から見ていました。花火は10分以上に亘って打ち上げられ、ハンブルク市民がこの結果を祝福しているのを目の当たりにしました。 私は今学期に「ワールドカップとサッカー」がテーマの留学生向けの講義を受けていたのですが、毎試合の得点数を含めた勝敗、優勝国、得点王などを予想するというゲームを講義の一環で行っていました。このため、普段真剣に試合を見ない私もしっかりと試合を観戦することが多かったです。予想が当るたびにポイントが加算されるこの予想ゲームで総合1位を獲得したのは受講生ではなく、先生でした。目の肥えたドイツ・イギリス・ブラジル人学生も多数居る中、60歳を過ぎた先生が1位となったことに私は驚いたのですが、さすがは老若男女問わずサッカーを議論することができるドイツ人、私は彼女もその一人だったことを失念しており、この結果に思わず膝を打つ思いをしたのでした。

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公園の水鳥

話題は変わりますが、7月のハンブルクではあちこちで鮮やかな花々を見ることができます。5月の体験記でも書いたのですが、大学最寄り駅の裏手には公園があります。5月も十分きれいだったのですが、そのときはまだ完全に芽吹いていなかった木々が、7月ともなればめいっぱい葉を生い茂らせ、また公園内どこを見ても花でいっぱいになります。ここへ行くと水着で芝生の上に寝転がっていたり、木陰のベンチで本を読んだり談笑したりする人たちを必ず見かけます。このようにして、ドイツの人々はできるだけ外へ出て思い思いの短い夏を楽しんでいるわけですが、それは太陽が照っていたとしても、湿気が少なく、木陰に入れば涼しさを感じられるからこそできる過ごし方でしょう。

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Stade市庁舎正面入口

先日、ハンブルクを少し離れたシュターデ(Stade)という街に行ってきました。ハンブルク中央駅から各駅停車で1時間ほどの距離にあるのですが、ハンブルク大学の学生が全員持っている一学期間有効な学生用チケットで行くことができます。この街は30年戦争末期の1645年にスウェーデン軍が占拠して以来、1712年までスウェーデン支配下にあり、今でもその跡を見ることができます。また、その跡地を巡るコースを示す小さな看板が街のあちこちに掲げられています。特に市庁舎の正面入口には、街の紋章の上にスウェーデン王室の紋章が大きく飾られています(ここを訪れたとき、ちょうど市庁舎前で結婚式が行われていました。とても質素な式でしたが、それが返って印象的だったのを覚えています)。このような歴史を感じられる場所は、ハンブルク市内にもあります。大学からさほど離れていない場所もデンマーク領だったという過去があり、今でもかつての境界線のあった場所には看板が立っています。